今日の講演で使用したpptシートは、全248枚。
講演時間は150分間。
1分あたり、1.65枚を消化していたということですか。なるほど。
今日の出来栄えは・・・ 正直、自分の中ではダメでした。悔やまれます。
メッセージが届いた気がしないんです。
空気を伝って聞き手からこちらに戻ってくる 「調子のいい時に感じるフィードバック」 が感じられなかった。
これは明らかに
私の発信力不足だったと思います。
せっかくお越しいただいた方々に申し訳ない気持ちです。泣
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今日の講演、
いつもと違った点はいくつかありますが
最も違った点は、ほかならぬ私自身の本件に臨む姿勢だった。 いま、そんな気がしています。
一番優先したのは、
「時間内に収めること」 でした。
結果、なんと終了2分前に全シートを終えました。
よくまあ148分で248枚を消化できたとは思うのですが
時間内に収めることをなによりも優先したことが
普段であれば各シートに注入する「思いの強さ」が足りなかった。。
個々のシートに注ぎ込む思いが足りないまま、次々とシートを渡り歩くことになってしまいました。
そして、そのままエンディングを迎えてしまった。。 とほほ。
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聞き手の反応を確かめながら進行させる私のやり方は
おそらく、事務局泣かせだと思っています。
同じシートを使っていても
終了時間が異なるのです。
その場の空気を可能なかぎり捉えようとし、
その場に相応しい言葉を選ぶようにし、
その場に相応しいトピックセンテンスをその場で再構成する。
どこまで自覚できているのかとどのつまりわかりませんが
おそらく、私のスタイルというのは 『その場でベストを創り上げる』 というものだと思います。
だから、終わりが読めない。
終了時刻が分からない。
そもそも、所定の時間にちゃんと終えようとしていない。
これは、私の弱点ですね。 まいったな。。
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大学院科目「マーケティング特論」、
この授業の後ろに別科目が無いことをいいことに
所定の1時間半で終わったためしがありません。
さすがにいまは節度を守るようになりましたが(?)
名工大に着任直後は
その回のテーマのケリがつくまで授業をやっていたため
受講生から 「頼むから終電で帰らせてくれ」 と言われてしまったくらいですから。汗汗
授業のほかにも、
たとえば品質管理シンポジウムは
先日の第97回の場合、
グループディスカッションが終わったのは深夜25時半すぎ。
先月末のクオリティフォーラムでは
18時に終わるべきところ
40分延長。
こういうことになってしまう原因を辿っていくと・・・
うーん、、、
やはり、劇団K-MODEの経験が
良い意味でも悪い意味でも、ものすんごく影響しているような気がしてなりません。
場は、生モノ。 場を活かす。 場を創る。
その素晴らしさを経験してしまったことが
「プロセスをいかに創り込むか」 ということを最優先させ
所定の時間に終わることにまったく重きを置かない
という、いまのスタイルに繋がってしまっているような気がします。
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そういう文脈で今日の講演を振り返ると
今日の内容は
いわば、台本の棒読み。
「プロセスを創り込む」 というより、
「プロセスを所定どおりに流す」 ということになってしまいました。
要所要所で
「このシート時点で、●時●分を迎えていないと間に合わないよ」
という自分向け注釈を表示していたことが、まさにその象徴です。
もちろん、流すつもりで臨んでいるわけないのですが
「このシート時点で、●時●分を迎えていないと間に合わないよ」、「この章は、●時●分までに終わらせないとダメ」といった進め方は、私の良さを活かせないやり方なんだなということを、今日の講演で痛感した次第です。
ご一緒する企業のメンバーからは
「納期に弱い男」と、からかわれていますが
ほんとまさにそうですね。
QCDばっかり躍起になってんじゃねえよ!
と講演で言っておきながら
キサマの“D(納期)”は、どうなんじゃ! コラっ!
って感じですよね。 ほんとそのとおりです。
今後、講演する際は
「大学院マーケ特論スタイル」でいくか
「学部科目・ものづくりマーケのスタイル」でいくか
あらかじめハッキリさせて臨むといいのかな。
ちなみに前者のスタイルは、
「踏み込むべきテーマに向かって、ケリがつくまで無制限一本勝負」
後者のスタイルは
「終わりの時間は決まってる。それは守らねばならない。
ならば、いっそはじめから1時間半の内容を捨て、
45分間の内容にしておけ。
それで延びたとしても、所定時間内に終わる。
もし早く終わってしまったら、それでお開きにすればいい」
授業の場合は次回があるからまだいいのですが
企業から依頼を受けた講演となりますとねぇ・・・
後者の立場はなんとも取りづらいですよね。 困りましたね。 こりゃ。
第3の選択肢としては
「プロセスをその場に最もふさわしい形で創り込むという考え方自体を捨てろ。
所定の予定通りに流せばいいじゃんか!」
なのかもしれませんが、
結果としてそういうことになることがあるとしても、やる前からそれありきで私は臨めるのか? というと・・・
なんともビミョーです。