①事実の箱。
②価値基準の箱。
③価値評価結果の箱。
演繹推論を構成する箱は、全3つ。
最大の問題は、
箱の登場順序。
バックキャスティングは、
②→①→③
フォアキャスティングは
①→②→③
さらに言うと、
②は暗黙的になりがち。つまり、デフォルト(不履行)。
流れは、①→②→③ではなく、
①→③
その場合、
①は、ほぼ十中八九、現状不具合。
そして、③は自動的に「その不具合がゼロになった状態」
②を起点にしないかぎり、
演繹推論は、
①(不具合x)→③(not x)
そういう「目標と現状のギャップ規定」を頭ごなしに否定はしないけど、
わたしは、それを志向したくない。
その最大の理由は、
その程度の問題設定なら、自分でなくても誰でもできるから。
自分ならではの問題設定をしたい。
それは正しくは、
「問題設定」ではなく、「課題設定」なのだと思う。
これは誰にでもできることじゃない。
だから、
課題設定ができるようになりたい。
演繹推論する際、
すべてに先立つものは、
②目指す姿に裏打ちされた価値基準でありたい。
②価値基準があればこそ、
目を向けるべき①事実に目利きが効く。
その事実は他社も着目している場合もありうる。
しかし、価値基準が独自であれば、
③価値評価の結果は異なる。
これが、
固有の課題設定を可能にする。
私が理想追求型QCストーリーで成し遂げたいこと、
理想追求型QCストーリーを用いて企業と向き合っている最大の動機は、
その企業にしかできない、そして、その企業こそが取り組むに相応しい
課題設定をするため。
いま改めて、
そう思います。