その議論の結果は、
「インダストリー4.0の議論のは、時期尚早。当分しない。しばらく後でやる」
ということになり、
おそらく本人はガッカリされたと思います。 かわいそうに。
延期の理由は、
OC(Organizational Capability: 組織能力)の検討が目的化する恐れが極めて高いから。
OCは、
目的ではありませぬ。手段です。
SP(Strategic Positioning:事業の戦略的ポジショニング)を高度実現するための手段です。
今日のやり取りは、本人がそのような認識に至っていないと言えますよね。
さらにいうと、バックキャスティングという思考アプローチもまだ心得ていないようです。
でも、それは、
長い目で見れば、ご自身にとってよかったことです。
認識を新たにするきっかけを自ら得たのですから。
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インダストリー4.0の議論は、
SP(Strategic Positioning:事業の戦略的ポジショニング)が仮でもいいから決まった後、
かつ、本人が「インダストリー4.0の議論は、OCの議論であって、SPの議論ではないこと」をちゃんと理解した後。
だってそうしないと、
本人の気持ちはわかりますが、
この取組は、
スーパー業務担当者の育成ではなく、
事業創造者の育成ですから。
「顧客の価値のことは、わからん」
という大チョンボ発言は、大目に見ます。
だって、それを言ってくれたからこそ、
メンバー間のやり取りが活発になったのですから。
そういう意味では、「大目にみます」どころか、「感謝」です。
他メンバーの発話がきっかけで本人の理解がまた一段進展するきっかけになったと思いますし。
今日のところは、、、まだ分かってないような顔でしたね。あはは。
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とっても嬉しかったのは、
メンバー相互が「こうなんじゃないか」「こういうことなんじゃないか」と自分の考え(知識)を交換して、チーム知が生成されようとしていた局面を迎えることができたことです。
上記のやり取りに関わったメンバーは私が認識しているだけで4人いました。
うち一人は、なんというかな、、ちと微妙で、軋轢を起こすまいと上手に収束させる力がある調整型とお見受けする方で、この場合、残念ながら知識の交換によるチーム知の生成にはなりづらいんですよね。
お見事!
と思ったのは、上記の本人の発言に対して、
「それはSP不在の議論で、構想3点セットの下部を回すということ。
といった感じの意味合いをスパッと言い切ったこと。
言い切る。
これが大事なんだと思う。
相違点を明確に言い切らないと、
知識の高度化、知識の生成という点で、力弱い。
言い切れるためには、
相当の理解をそれまでに要する。
そして、言い切った割に、撃沈ということもあり得ると思います。
でも、それが、知識の精緻化と、新たな知識の生成を本人にもたらすのですから、
いつも撃沈だと萎えてくると思いますが、
たまの劇中沙汰は、「自分に成長機会をサンキュー」っちゅうことでいいんじゃないでしょうか?
しょーもないのは、発言無し。そして、当たり障りのない無害発言。
どっちも、アカンと思うのよね。
人畜無害という言い方はありますが、
厳しい言い方をすれば、存在価値ゼロでっせ。
今日のような、
メンバー間の知識交換の機会が増えていってくれたら嬉しいです。
今日のあの場面こそ、
「あのとき、私は、『先生』ではなかった」と言えると思います。
これまでは、
メンバーの誰かが、私とやり取りし、その間は他のメンバーは沈黙。というイメージでした。
厳密に言えば、そんな水戸黄門のクライマックスで助さんと角さんが対象にしている以外の輩は、後ろでじっと自分の番を待っているという感じでもないですけど、
でもまあ、大雑把に言えば、水戸黄門状態でしたよね。
今日のように、
あるメンバーの意見と、また別のメンバーの意見が交わり、
その様子を見ている私が、チーム知の生成に精を出す。
というのが、ほんと理想です。
あのような議論に一人でも多くのメンバーが自主的に(発言を促されて、発言するのではなく)
輪の中に入ろうとしてくれることがほんと理想です。
みなさーん、
次回WSが、大事っすよ。
今日の様子、忘れないでね!
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ということで、
話を元に戻しますと、
おそらく、ご本人はガッカリしてしまったと思うのですが、
長い目で見れば、「ご自身がもっと賢くなるための大事な場面」だったと思うんです。
あなたがこの取組でご自分に意識づけすべきは、
事業創造者になることです。
もし、
ご自身が、スーパー業務担当者としてのレベルアップが最優先であれば、
本件での関わりは、ゲストスピーカーで十分です。
今日のご発言は、
スピーカー業務担当者の卵を目指しているかのようなご発言だったため、
ちょっとビックリしましたが、
まあ、
またいろいろ自分で考えてみてください。
良い機会だと思います。