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Channel: ひょんなことから国立大学助教授になった加藤雄一郎の奮闘記
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タイトル「カテゴリ・イノベーション: 現場力に優れた我が国製造業がいまこそ獲得すべき新たな着眼点」

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とりあえず、
頭に浮かんだ断片を繋ぎ合わせて、お話にしてみました。
これをベースに、引き続き、考えたいと思います。


我が国文化の特徴として、「全体」ではなく、「細部」の内面に向く“細部洗練美学”が挙げられる。
この文化は、ものづくりの現場において、持続的改善に主眼を置く小集団活動として本領を発揮し、
成果として、モノの高品質化をもたらした。
我が国製造業の現場力は、細部洗練美学によって基盤となっているといっても過言ではない。

しかし、
今日では、日本以外の製造業も改善力が向上。。
最近では、インダストリー4.0。
かつての時代と比較して、現場力こそが競争要因とはいえなくなりつつある。
ただし、それは、現場力が生きる新たな考え方が求められているということであり、
当然のことながら現場力そのものが不要ということではない。

まさにこのことについて、
第100回品質管理シンポジウムで主張が放たれた。
コマツの坂根相談役は、
「はじめにビジネスモデルありき。これを現場力に持ち込み、競争力に結びつけよ」という主張。

坂根氏と同様の主張は、
マーケティング分野において「カテゴリ・イノベーション」として注目されており、
この新たなイノベーションを目指すことが持続的な脱コモディティをもたらすと言われている。

本講演では、
カテゴリ・イノベーションを概説するとともに
これを構想する手法として、理想追求型QCストーリーを紹介する。


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