来月8月28日、女性起業家を対象に
『未来に向けて事業をステップアップする戦略プランの作り方』
というタイトルで急きょ講演することになったわけですが、
事例として紹介するのが大企業ばかりですと
ちょっと遠い話になってしまいかねないので
それならば! ということで
私自身を題材にすれば
すこしは親近感わいたらいいなー!
ということで、自分自身をケースに事業戦略を考えてみることにしました。
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自分自身をケースに事業戦略を考えてみる(01)
「大事な価値観の確認」
まず、
この昔から大事にしていることに
「チャンス発見」があります。
これは、昔も、今も、これからも同じ。変えるつもりはありません。
まだ見ぬ景色を見るのが好き。
その景色を誰かに教えてもらうんじゃなくて、自分で見つけたい。自分で探したい。
その原体験は、ガキの頃の、自分だけの秘密基地を作ってたこと。かもしれません。
いま掲げている
「チャンス発見プロフェッショナルとして、我が国製造業に貢献する」
という表現そのまんまだと、ビジョンでも、SPでもないですね。
じゃあ、ピンポイントで単語だけを切り出すと、、
「チャンス発見」というのは、
ビジョンなのか? 事業の戦略的ポジショニング(SP: Strategic Positioning)なのか?
商材をひらめきやすいかどうか?という観点で考えると、
ひらめかせ力に欠ける。 ポワーンとしすぎ。
これは、ビジョンですね。
ビジョンにするなら、もうすこし詩的にしなきゃですけどね。
「チャンス発見」・・・ この単語は今後も堅持したいと思います。
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自分自身をケースに事業戦略を考えてみる(02)
「事業の戦略的ポジショニング」
事業の戦略的ポジショニングは、
「顧客にどのような価値を提供して儲けるのか?」という問いの答えです。
特定の商材の価値のことではなく
事業全体がもたらす価値を考えます。
とにかく、シンプルに考えてみます。
私が考える
事業の戦略的ポジショニング(SP: Strategic Positioning)は、
「事業発展のサポート」が的を射てると思います。相当デカい表現ですが。。。汗汗
表現デカいんですけど、でも、この表現は私に「ならば、こんなサービス!」「あんなサービス!」と、
いろいろアイディアをひらめかせてくれます。ひとまず、これでいいです。
「成長」ではなく
「発展」としている点がミソです。
戦略的ポジショニングの本質は、
「何をやるか」にあるのではなく、
「何をやらないか」にその本質的な意味があると言われています。
「既存事業の枠組みをそのままに、新興市場や新たなセグメントに参入して売上をいかに伸ばすか」
「既存事業の枠組みをそのままに、いかに効率化を図るか」
といった類の話は、関係ない。自分の事業は関わらない。その種の話は、ほかの事業者に任せる。
事業の再構築、新規ドメインの創造、ビジネスモデルの再構築など
既存事業の質的変化しか手掛けない。
この明確化は
商材を考える際の立脚点になります。
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自分自身をケースに事業戦略を考えてみる(03)
「いまの商材の確認」
現在の商材(対価が発生する財)は、
・ シンポジウムやフォーラムの講演
・ 企業から受託する社内講演
・ 商品開発プロジェクトのワークショップ受託
・ 人材育成研修の受託
です。
商材はこのままなのか、それとも、積極的に増やしていくのか。
それはまだわかりませんねー。
「さらに儲けたい」という気持ちがほとんどないため
そもそも自分をケースにするのは筋違いなのかも。アハハ。
ただ、
「自分に関わる人たちに、新たな事業機会をもたらすことができたらどんなに素晴らしいだろう」とか、
「もし、自分が雇用創出に貢献できたら、それはすごいことだ」とか、
いまはまだなんとなくですが、
せっかくこの世に生まれてきたのだから、やってみたいなー
と思うことはあります。
そうなりますと・・・ 商材が足りない。不十分。揃ってない。
<注>
ここで注意すべきは、
やみくもに商材を増やすことを考えるとロクなことがないです。
商材化は、一連の思考プロセスの最後。
後述する「利益獲得アプローチ」および「戦略ストーリー(打ち手の連鎖)」を考えた後に、
「どの打ち手を有償化できるか?」という発想で、商材を考えることがミソです。
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自分自身をケースに事業戦略を考えてみる(04)
「いまの打ち手たち」
いま、どんな打ち手を持っているのかな??
・ 「理想追求型QCストーリー」という手法
・ 大学人
・ 著書
・ 社内講演の受託
・ クオリティフォーラム
+
(今年、新たに追加した打ち手)
・ 日科技連主催講演会
・ 体験ワークセッション
・ 専用ウェブサイト(ただし、機能していない)
<番外編: ぜんぜん使えてない経営資源>
・ 「VBridge」という手法
・ 「DIC」という事業アイデンティティを表現する基本的枠組み
・ 特許
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自分自身をケースに事業戦略を考えてみる(05)
「利益獲得アプローチ」
これまで、
事業戦略を構成するのは
①ビジョン、②事業の戦略的ポジショニング(SP)、③組織オペレーション(OC)、④戦略ストーリー
の4点を言っていたのですが
ここへきて
②と③の間に
「利益獲得アプローチ」を考えることの重要性を感じています。
利益獲得アプローチというのは要するに、
「どうやって儲けていくのか?」という問いの答え。
さらに言えば、
「どうやって儲け続けるのか?」「儲けのスパイラルアップ」です。
ここが一番の知恵の出しどころです。
とりあえず、
Ver1としては、こんな感じかなあ。
こうやって書いてみると、
現行の打ち手では明らかに足りないことが分かります。
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自分自身をケースに事業戦略を考えてみる(06)
「新たな打ち手の検討」
さきほど、
利益獲得アプローチver1を作ってみました。
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(1) 理想追求型QCストーリー導入企業の増加
↓
(2) 導入企業における効果の実感
↓
(3) 取組の継続と取組内容の拡張
↓
(4) 成功事例蓄積と報告機会増大
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こういう利益獲得のスパイラルアップを考える場合、
前述の打ち手だけじゃ、明らかに足りません。
「(4) 成功事例蓄積と報告機会増大」
一口に成功事例といっても
どんな企業でもいいというわけではありません。
「あそこがそういう結果を出せるのなら、うちもやってみたい」と
新規顧客を動機づけるに相応しい企業じゃないと。
報告機会として、現状は「クオリティフォーラム」という打ち手があります。
この打ち手はとても有効。
ただし、この打ち手で必要十分かというと、そうじゃない。
新たな打ち手として
「成功事例本」は必須でしょう。
「(3) 取組の継続と取組内容の拡張」
取組内容を拡張する際の筆頭は
事業創造人材の育成。
事業創造人材育成を目的にした取組みの大枠イメージは、できている。
事業創造人材の育成軸も見え始めている。
ところがこれ、
論文にも、本にもなってない。
優先順位が極めて高い活動項目になりますね。
「(2) 導入企業における効果の実感」
なにをもって効果を実感するかって、
これが意外と難しくて、難しくて、難しい。
最も分かりやすいのは、
考案した新製品・サービスが市場で売れることなのですが
ここに辿り着くには、時間がかかる。
プロセス指標の開発が必須。
参加メンバーの意識変化、組織内コミュニケーションの質的変化など
着目点がいくつかあり、
効果測定指標の開発を急がなければ!
「(1) 理想追求型QCストーリー導入企業の増加」
よくよく考えると、
いまの打ち手じゃあ、足りない。
結局のところ、
平社員がいくら興味をもってくれても、組織は動かない。
役職者であっても、組織を動かせないなら同じ。使いものにならない。
意思決定権限をもった人に届かなければ、動かない。
そういう意味で
「講演会をやりゃいい」という
これまでのやり方はダメ。
もし、一発で意思決定権限者に辿り着かないのであれば
二段構え。
〔講演会→トップ参加の社内講演〕
という流れを汲めるよう
細かいレベルで打ち手を整備しないと。
さらにさらに、
この利益獲得アプローチをものにしようとするなら
もはや、私一人ではどうにもならない。
世にいう「コンサルタント」と呼ばれる人たちと
タッグを組みたい。
彼らにとって、新たな食いぶちになれば、
相互に利益があるわけだから、いけなくはないと思う。
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以上のことをまとめると、
足りない打ち手として、いま思いつくだけでも以下のとおり。
・ 成功事例本の出版
・ 事業創造人材の育成手続きの対外的発表
・ 効果測定指標の開発
・ トップ参加の社内講演受託
・ 外部コンサルタントとの協働
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自分自身をケースに事業戦略を考えてみる(07)
「打ち手の新ラインナップ」
ここまでの検討をもとに
戦略ストーリーに組み込みたい打ち手(今は無い「未来の打ち手」を含む)は
こんなラインナップかな。
単に「プロジェクトの受託」と書いてある打ち手を
細かくすると、それぞれが商材になりますね。
そして、商材間に時間的な順序がありそうです。
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自分自身をケースに事業戦略を考えてみる(08)
「打ち手を繋ぎ合わせる」
前述の「打ち手たち」の間の
因果関係に着目して
戦略ストーリーを作ってみます。
ひとまず、
こんな感じです。
かなり雑ですが。。
ただし、
ver1ではまで「市場シェア」、「顧客シェア」、「コスト優位」が入ってません。
このあと、ver2に取組みます。
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自分自身をケースに事業戦略を考えてみる(09)
「組織オペレーション方針」
さきの戦略ストーリーにタイトルをつけるとすれば・・・・
「
理想追求型QCストーリーを核にした、
成功事例の蓄積と導入企業の増加
」
かなあ。。
一度、これを「組織オペレーション方針」の箱に書き込むとします。
ここまでの検討を
所定のフォーマットに埋め込むと、
こんな感じです。
ということで
ひとまず、事業構想フォーマットに何がしかを書き込んでみましたが
これはあくまでver1です。
ver2に向けて
新たに組み込みたい視点は、
「共存共栄(WIN-WIN)」です。
もうすこし言葉を足しますと、、
「CSV」、「ビジネスエコシステム」の考え方を導入して、
ほかの事業者と共創する戦略ストーリーにステップアップさせたい。
ver2への移行必至ですね。
<つづく>