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Channel: ひょんなことから国立大学助教授になった加藤雄一郎の奮闘記
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風を読めない航海士。

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伊江島で学生を乗せて以来、
かれこれ5、6年ペーパー状態になってしまっているのですが、

これでも私、
船舶1級を持ってるんです。

ほんと、なんとかせんと、このままでは免許を持ってるだけになっちゃう。汗汗

ーーー

免許を取った動機がですね、
これがまたしょーもない単純な動機でして、

飲み会で
「将来、成功者になったら、
プライベートジェットとクルーザー、どっちを選ぶ?」
という、考えたこともない質問をされたんです。

そんなこと、一度も考えたことなかったので、しばし沈黙。考え中。

ハリソン・フォードみたいに自分でジェットと操縦できるくらいになれるんなら
飛行を選ぶかもしれないけど、
とてもじゃないけど自分で飛行機を操縦なんて考えられない。

誰かに操縦してもらうジェットに乗っても面白くない。
やっぱ、自分で操らんとおもろない。

クルーザーかあ。
考えたことなかったけど、ちょっと想像しただけでもおもしろそうだ!

ということで、
「俺、クルーザーにするわ」
と答えた数週間後、
ヤマハの講習に申し込んでいた。
という、呆れ返るほどの単純さ。だったんですよね。あはは。

試験は2級の方が楽なのですが、
「2級」という響きがどうにも二流にしか感じられず、

深く考えることもなく、
いきなり1級にチャレンジでした。

ちなみに、
クルーザーが1億円近くすることを知ったのは、
免許を取った後でした。

買えねーよ。
なんで免許を取ったんだ!


なんの話してんねん。
ちゃうちゃう。
船舶1級の話をしたいんじゃない。

そうそう、
何を書こうとしたのか思い出しました。

伊江島で何が起きたかというとですね、、

風を読めなくて、
変な波に乗ってしまい、
プレジャーボートが予想をはるかに超える浮き沈みをしたんです。
あれは、、、ほんとにビビりました。


着岸後、
ボートレンタルの受付の人が、
「波が高いからやめたほうがいいと言ったのに、東海岸に行きましたね。ずいぶんチャレンジしてましたねー」と冷やかされました。

いや、あの、、、
チャレンジしようとしたのではなく、
まさか、島の東側があんなに波が高いとは思ってなかったんです。


風を読まないと、
無駄な力を使う。
最悪の場合、思わぬ結果を招く。

対象が「風」ではないけど、
「潮の流れに乗る」ダイビングも原理はまったく一緒。
潮の流れに乗れないと、とんでもないほど無駄な力を使う。

風を読む。潮に乗る。
その上で、自らの裁量で主体性を発揮する。
これが一番、ダイナミックで楽しい。

きっと、人生も一緒。
最近、つくづくそう思います。

「風」、「潮」に相当するものが、
普段を過ごす環境にも間違いなく存在し、
それを読み損なったり、乗り損なうと、
どんなに力を出しても思うように進まない。




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