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Channel: ひょんなことから国立大学助教授になった加藤雄一郎の奮闘記
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花火マップの作り方

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昨日は、三度目の花火マップづくりでした。
短期間のうちに3度の機会だったので、これを機に花火マップ作成手順を作り上げる気まんまんで臨みました。

昨日の三度目では
各班にかなり介入しました。
K社で大流行している「高速PDCA」ですね。あはは

各班に介入して回ったことにより、
一部の班を除き、全体として狙いどおりになりました。
なかにはレベルの高い花火マップも生まれました。

が、しかし、

「作り方」については、
ザクっとした手順は作れそうですが、
完全マニュアルは不可能に近いとしか言いようがなさそうです。汗汗

花火マップづくりには、相応のセンスが求められる。
「相当の」ではありませんよ。「それ相応の」です。
経験を通じて花火師を生み出すことはできそうなのですが、
誰でもできるというレベルには達しそうにないです。

「この人は向いてない」という典型は、

・ 言葉の連想ゲームをやりたがる人 →→→ 花火マップは内から外に向かって「展開」しているのであって、言葉のレベル感をそのままに「連想」していくのではない!

・ 要素分解をマップ上で繰り広げてしまう人 →→→ 頭の中で要素分解するのは結構だが、分解したすべての要因をマップに記してしまったら単にマップが汚らしいだけでどれを次の展開対象にすればいいのかわからなくなる

・ 形式に過度に縛られがちな人 →→→ 目的は「で、我々が解決すべき課題は何か?」を導くことであり、明文化された形式が合ってさえいればいいと考えるのは典型的な「手段の目的化」

・ 「未来を読むことが目的だ」と言っているのに、現状分析してしまう人

そして、

・ ある箇所をそのまま展開して意味のある課題が出てきそうかどうかの嗅覚が利かない人

この最後こそ、
「センス」としか言いようがないゆえんです。

それから、
これは花火マップづくりに向いているか否か以前の問題ですが、

他メンバーの発話の意図や意味合いを汲み取ろうとしない人
他メンバーが受け止められない難しい単語を連発する人
は、そもそもグループワークに向いてない。ほんとに向いてない。

かなり我流な定義ですが、
コミュニケーションとは、相手の意図を活性化させることだと思うんですよね。
自分が投げかけた言葉によって、相手にひらめきをもたらすこと。

私はそう思っているので
自分が投げた言葉によって、相手の思考を停止させる行為というのはまったく望ましくない。

グループワークというのは、
難しいですね。。汗

ーーーーー

今回の三度目のトライでは
高速スクラップ&ビルドを繰り返しました。

1)ビッグ5からトピック、トピックからメインアイデアへと展開したところで立ち止まり、4Qをかけまくる

2)4Qの答えをギュッと凝縮して、ビッグ5を更新(場合によっては、凝縮された答えは、ビッグ5を飛び越えて、マップ中心に記すタイトルになる。その場合、そのタイトルを出発点にして、あらためてビッグ5を発想する)

3)更新されたビッグ5について、具体的に着目すべき対象(事象)は何かを考え、その答えを新トピックにする

4)新トピックに対して、あらためてメインアイデアを付ける。メインアイデアは、「そのトピックは、流れに身を任せっぱなしにすると今後どうなるのか?」という問いの答え。

5)トピック+メインアイデアに対し、「で、どうする?」と問う。この答えが花火マップの最外周。

6)問いの答えが答えになっていない場合、つまり、自分たちが取り組むに相応しい課題になっていない場合、あるいは、その答えを見ても、自分たちが何をすればいいのかアイデアをひらめくことができない場合、もう一度そのトピック&メインアイデアに対して4Qをかけまくる

7)4Qの答えをギュッと凝縮して、もう一度ビッグ5あるいはトピックを更新する((2)あるいは(3)に戻る)

という感じで
『花火マップを広げ始め、
途中でギュッと凝縮化を図り、やり直す』
の繰り返しです。

こうして手順らしきことを書くことはできそうですが、
「何をもって、答えが答えになっているかどうかを判断すればいいのか」など細部について解説書を書けるレベルにはないです。

さらなるケースの蓄積が求められます。


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