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Channel: ひょんなことから国立大学助教授になった加藤雄一郎の奮闘記
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「心配しなくていいんだよ」と言っているのではないかと思ってしまいました。

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先週日曜日から、1輪のチューリップと一緒に過ごしていました。

東京から名古屋に向かう東名高速 上郷サービスエリアでお花を売っていてチューリップが目に入ったけどその時は素通り。一度は車に乗り込んだのですが、なぜか無性にチューリップのことが気になってしまい、運転席でしばし沈黙。結局、素通りしたときに最初に目が合ったチューリップを手に取っていました。

自分用に花を買ったことなんて今まで一度もなかったので
自分でもなにがなんだかわかりません。キャラ変ですね。

名古屋の家に着いてからは
毎日、水をあげてかわいがってました。

4月2日から1週間、
千葉で研修があるのですが
研修先のホテルに持っていくつもりでした。


名古屋の家にやってきて数時間は、
ハリのある花びらを輝かせていたのですが

一昨日くらいから花びらにシワが多くなり、
昨日、花びら2枚が落ち、
今日を迎えました。

残った花びらは、
落ちた分を補うかのようにお互いの距離を近づけていて

2枚が落ちたことを知らなければ、
すこし離れたところから見ると普通に1輪でした。

今日は、名古屋の家を退去する日。
荷物をすべて出さなければなりません。
チューリップを見てみると、さらにシワが多くなっていました。

困ったな。。
花びらが落ちないようにどうやって持っていけばいいのかな。
そんなことを考えていたのですが、

午後、見てみると
チューリップはすべての花びらを落としていました。


ただの偶然でしょうけど、
「ひょっとして、どうやって運べばいいか頭を悩ませてしまったため、心配させまいと自ら花びらを落としたのではないか」と思ってしまいました。偶然だということはもちろんわかってます。


今日3月31日は、
「15年間勤めた大学で過ごす最後の日」でした。

最後の日に、束の間とはいえかわいがっていたチューリップが最後の花びらを落とし、
それは偶然とわかっていても、チューリップが何か言っているような気がして、なんだかとても切ないです。

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