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Channel: ひょんなことから国立大学助教授になった加藤雄一郎の奮闘記
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時機

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苦い経験は、避けられるものならもちろん避けたいです。でも、身をもって経験した苦さだから、次に活かせることもある。苦ければ苦いほど、PDCAが効く。


今回、どうすべきか。
暗礁に乗り上げる方へ向かっているような気がしています。そうならないことをもちろん望んでいます。

いまから徹底的に進めれば、十分に間に合うと思っています。しかし、私がそう思っていても、当の本人たちがそう思っていなければ、強く進言しても負の作用になる。わかりやすいのは「やらされ感の蔓延」。あるいは、反発による強制終了。

物事には
時機がある。

遅すぎるのは話にならんが、
早すぎてもダメ。
まさに「時期尚早」というやつですよね。

やらされ感や過度な反発を招いて推進させたところでその効果は限定的。効果最大化は、「自分達が進むべき方向はあっちだ!」と本人たちが確信すること。

いまのこの状況、
1)納得してもらうまで根気強く説得すべきか
2)或いは、意図的に期間限定で静観するか
3)はてまた、「説得」ではなく、質問屋に徹して自分たちで答えを出す手助けをするか。

非常に悩ましいです。
1)は、説得するためのロジックを組み立てることはできても、そのロジックに含まれる論拠は「あのケースではこうなり」「また別のケールでは」といった“ではの神”が炸裂してしまう。所詮は、よその話であり、リアリティに欠ける。それゆえ、仮に一度は納得したつもりになったとしても、事態が暗転した瞬間に符号反転し、破たんする。説得の効力を持続させることが非常に難しい。

2)は、一理ある。
理由は、挽回できる範囲内でダメージを身をもって知れば、確信に変わることが期待できるから。しかし、挽回できる範囲内とはいえ、ダメージはダメージ。非常に選びにくい。「これは実験だと思って割り切れ」という考え方もあるのかもしれないですが、いまの私には選べない。

理想は、最後の選択肢3)です。
できるなら、時機を待ちたい。
しかし、3)の最大の問題は、相手が待ってくれない危険性が高い。結果を急ぐ相手にこの選択肢は向かない。文化・価値観は、短期で成立しないことは歴史が証明していて、それはわかっていると思うのですが、それができない。

こう書くと、八方ふさがりに映りますね。どうするか、、もう少しだけ考えます。


いろいろ経験して
「これだけは言わない」と決めていることがあります。

不本意な結果を招いた時に、自分を正当化する言動です。典型的なのは、「だからあのとき・・・」とか、「うまくいかないと思っていたんだ」です。

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