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Channel: ひょんなことから国立大学助教授になった加藤雄一郎の奮闘記
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ご依頼内容は、未知の領域

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2日が経過しているのですが、いまもドキドキしています。お話をいただいた時、ゾクゾクしました。これができたら、いまはまだコンセプトに留まる「製造業のサービス化」が一気に前進すると思います。大変意義深い挑戦になると思います。

ということは、つまり、
それだけ難易度が高いということ。

お題は、「サービス・ドミナント・ロジック(SDロジック)の考え方に基づく品質保証システムの構築」です。現状の品質保証システムが保証しているのは「モノ」です。モノの設計、モノの出来栄え、モノの耐久性や信頼性を確保するためのシステムです。一方、今回のご依頼内容は、いわゆる「コト」の保証。これまでの品質保証システムが『顧客のHaveニーズ』に対応するものであるのに対して、今回の品質保証システムは『顧客のDoニーズ』に対応するものといえます。

「顧客は何をできるようになれば喜ぶか?」「その実現に向けて、我々は何をできるようになる必要があるか?」という2つの視点から事業開発を目指す“八の字”の検討が有用であることは明らか。楽しみです。ほんとうに。ぜひやりたい!! 最大の懸念は、金額交渉ですね。先日、別事案で金額の折り合いがつかずに破談になったばかりなので、本件が同じようなことにならないといいのですが。。

さて、
話がまとまったとして、
どんなふうに進めていこうかしら??

1.未来の社会的課題
2.顧客進歩プロセス
3.ジョブ展開
4.新製品・サービスの検討
5.マネタイズ・シナリオ
6.活動システム
7.イシュー設定

「事業構想」としては上記の感じ。通常はこれを一年がかりで実施しますが、今回は時間がありません。メニューの一部を諦めるか、あるいは、WS開催ペースを短くするか。うーん。

さらに、このたび打診いただいた件は、純粋な事業構想ではなく、「事業構想という観点から見た次世代品質保証システムの構築」というとんでもなくハードルの高さ。本件は、上記7番が終わりじゃない。

1.未来の社会的課題
2.顧客進歩プロセス
3.ジョブ展開
4.新製品・サービスの検討
5.マネタイズ・シナリオ
6.活動システム
7.イシュー設定
8.SDロジックに基づく品質保証体系の検討
9.次世代QMSの要諦の策定

依頼内容の趣旨からいって、本丸は8と9。こ、これは未知の領域です。所要時間の見当がつきません。

ところが、期限は決まっています。期限は、11月初旬。今年4月からスタートしたとして、7カ月しかありません。月1ペースのWSでは到底間に合わないです。

さらに厄介なのは、
“1-5” と “6-9” は、求められる思考回路が違うこと。
前者は「発散的思考」が必要。後者は「収束的思考」が重要。
両方の思考回路を持ち合わせている人は少ない。一般的に、階層が上がるほど、発散的思考が弱まっている場合が多い。

さあ、どうする!?
どうすんだーー!

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