今年度、愛知県某市で私がやろうとしていることは、何だろうか?
趣旨は既に対外的に発信されているけど、
別の言い方をすると、どういう言い方ができるんだろう?
その別の言い方は、
来週に臨む某社MOTワークセッションと関係があるのか?ないのか?
昨晩、
家に帰って、床に横になって、しばらく考えていました。
(そうしているうちに、いつの間にか寝てしまい、腰が痛くて目が覚めました。あはは)
そして今日も、
真田丸の再放送が終わった後、再び考え始めました。
今度のプレゼンテーションに使いたいと思っているナノイーの模式図をネットで探そうと思って、「ナノイーとは」とググってみたところ、、
検索結果一覧の一番上に
「ナノイー」(nanoe)とは、パナソニックが空気清浄機やドライヤー、美顔器(ナイトスチーマー)等々自社製品で発生させる除菌・抗ウィルスイオンに付けている名称(造語)です。 "ナノ" とは10億分の1メートルを表し、 "イー" とはイオン、ではなく "electric" (電気)を表します。
とのこと。
「うん、それは知ってる。私が欲しいのは定義じゃなくて、模式図だから」と思って、検索結果画面の「すべて」のタブを「画像」のタブに切り替えたのですが、その直後にもう一度、「すべて」のタブに戻しました。
定義をもう一度。
「ナノイー」(nanoe)とは、・・・(中略)・・・ ○○に付けている名称(造語)です」
名称。
造語。
名称??
うん、たしかに。
ニックネームであることはもちろん承知していましたが
上記のくだりを見た瞬間、とんでもなく輝く豆電球が光りました。
そうだ!
ブランディングだ!
一般的な、商品のブランディングではなく、
技術のブランディング!
そういえば、ずいぶん前に、「テクノロジー・ブランディング」という本がありましたっけね。その本の趣旨は、市場に対しての話。見込み客に対して、価値訴求内容の信用を担保するためのものとしての、技術ブランディングでした。
そういう趣旨の話は、もういい。飽きた。と思って、技術ブランディングは私の中でどこかへ消えていったのですが、
いや、しかし、
ちょっと待てよ?!
技術ブランディングの狙いを「最終顧客に対する価値訴求力の向上」とみなすからつまらないんであって、「訴求の相手は、最終顧客だけか?」と考えると、実は、めっちゃ大事なことがある!
最終製品に向けて、
あるいは、新たなモジュール開発に向けて
1社完結できる時代ではなくなりつつあります。
時代はいま、
水平分業。しかも、その規模は日本国内に留まらない。
グローバルな水平分業がすごいスピードで進んでいる。
(ちなみに、先日のブログで書いたSAPとシーメンスの連合が目指すことは、その時代を見越したプラットフォームづくり。ともいえる)
1社完結できないから、
個々に強みが異なる複数が協働する必要がある。
冒頭の愛知県某市のプロジェクトの最大の狙いは、
協働しやすくすること。
県や市がいつまでも主導するのではなく、
企業自らが、協働相手を見つけやすくすること。
そのために必要なことは何??
答えはいくつもあるでしょうけど、
なかでも私が最も注目していることは、
「あの会社は、何ができるのか?」、「自社が求めている○○能力に最も長けている企業はどれか?」を探しやすくすること。
そのために、
企業各社は他社に向かって
「うちは、こういうことできるよ」とメッセージ発信できている必要がある。
そのためには??
自分たちのコアケイパビリティを
ブランディングすることが非常に大事になるのではないだろうか。
価値をブランディングするのではない。
能力をブランディングする必要がある。
価値づくりに必要な要素としての「能力(ケイパビリティ)をブランディング。
コミュニティに存在する各種能力がお互いから見てわかりやすくブランディングされていれば、
必要な相手を探しやすくなるし、協働までのリードタイムは明らかに短くなる。スタートアップしやすい。
某市プロジェクトで私が目指すべきは、
参加する各社の能力をブランディングすること。これが今年度。そして、来年度は、各社が自らブランディングした能力を、お互いにみてみて、「あそこと協働したら、一緒にこんなことできるんじゃないのかな?」とワクワク計画を作ってもらうこと。そういうことなんじゃないか!?
そして、
来週から始まる某社MOTワークセッションも実は根っこが同じ。
自分たち研究開発部門は
営業やマーケなど外部適応検討班に対して
いくつのケイパビリティをわかりやすく提示できるか。
某市プロジェクトも、某社MOTワークセッションも
その最大の狙いは、「能力ブランディング(ケイパビリティ・ブランディング)」なのではないか。
そんな気がして、いまかなりの興奮状態に陥ってます。あはは。