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Channel: ひょんなことから国立大学助教授になった加藤雄一郎の奮闘記
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13年間できなかった。諦めてなるものか!こういうことなんじゃないか??

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なんかいいこと思いついちゃったかも\(^o^)/

今回のプレゼンテーションの主張は、
「価値中立表現されたシーズ」と「目指すお星さま」の重要性。

前者は、
VBridgeのうち、最も一般表現化された「機能層」のこと。

一方、
後者はVBridge最上位層の「ビジョン(実現すべきテーマ)」のこと。これは、理想追求型QCストーリーでいうところの「共創プロセス」のタイトルに相当。

VBridgeを用いた思考というのは、
上から下に一方的に下りるだけではダメ。下から上に一方的に上がるのもダメ。
上と下からスタートして挟み撃ちにすることが重要なんだと思う。

これは、
「マーケティングとは、シーズとニーズをマッチングさせること」という主張とほとんどまったく同じ意味だと思う。

その挟み撃ちされた箇所は、
品質要素層。つまり、製品・サービスが実現すべき具体的な達成尺度。
それを具現化したものが、まさに製品・サービス。

つまり!!

上と下から同時にスタートすべし
というのなら、

共創テーマとケイパビリティを表頭と表側にして、挟み撃ち感を前面に出した絵ヅラにすればいいじゃん。ということで、こんな感じ。

イメージ 1



でもって、
共創テーマとケイパビリティが交わるゾーンに、可能なかぎりの製品・サービスを編み出す。これが、「長期的展望に立ったコア技術戦略」ということなんじゃないですかね。

うん、きっとそうだ!
このさき修正が加わるかもしれないけど、ひとまずこれでいけるところまでいってみよう!

イメージ 2


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タラレバと言ったってどうしようもないけど。。

もしできることなら、
本学にMOT専攻が存在している間に上記のことを叶えたかった。

MOTの考え方そのものは個々の研究室に残るとはいえ、専攻という集団は2015年度をもってなくなってしまった。

いまも本学に在籍しているのは、
今年度発足の強烈なプロジェクトがあるから。これがなかったら、うん、まあ、、、ね。うん。

パーマネントの身分を得ておきながら、
自ら好き好んで任期制の今のこの身分を選んだのですから、そりゃもちろん相当の覚悟で臨んでます。

なによりも、
いままで13年間も世話になった大学に
結局なにも恩返しできずに去るというのは避けたかった。それはほんとにどうしても避けたかった。昨年5月から8月までの4か月間は、ハゲるほど悩みました。

2016年度発足のこのプロジェクトが立ち上がり、ほんと命拾いしました。

最大5年の任期。
それ以前にこのプロジェクトが一件落着すれば、5年を待つまでもないですけど、とにかく、「あいつを残しておいてよかった」と本学に思っていただけますよう一生懸命がんばります。

親分、
ほんとにありがとうございました。
私、このさきずっと、親分に感謝の気持ちを忘れません。重要な局面で考え方が衝突して、ときどき言い合いのケンカしてますが、心からお慕い申し上げております。

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マーケティングをやっていたとはいえ、
なんてったって、私が知ってるマーケティングは、広告会社のマーケティング。電気工学出身で技術というものに慣れ親しんだ学部時代だったとはいえ、本業は広告だった私にとって、着任して数年間は、技術経営って一体なんなんだ!? という感じでした。笑っちゃうくらいワケがわからなかったです。あはは。

ようやくわかってきたと思ったら、
MOT専攻がなくなった。。

MOTという言葉は流行語だったのか?
でも、仮にそうだとしても、「技術を活かして魅力的な製品・サービス開発」の重要性は永遠に色褪せない。それは絶対になくならない。

私の所属は、
産学官連携センターに変わりました。
心置きなく存分に企業と向き合うことができる立場になりました。

MOT専攻存続期間中に叶えることはできませんでしたが、技術を活かした魅力的製品・サービスの開発は、絶対に諦めんぞ。死ぬまで諦めん。

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