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Channel: ひょんなことから国立大学助教授になった加藤雄一郎の奮闘記
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カテゴリ・ブランディングの進化過程

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【第1ステージ】
価値テーマを実現する手段が
個々に独立して存在している。
手段同士は特に関連付けられてはいないため、顧客が最初に導入した手段のほかに別手段を取り入れるかどうかは、顧客任せになる。「術中にはめる」ストレッチは効かない。

【第2ステージ】
価値テーマを実現する手段同士が
相互に関連付けされて存在している。
顧客は、まず特定の1手段を導入後、
価値テーマを更に高度実現したくて
その特定1手段と関連付けされている別手段も取り入れる。

かくして顧客シェアが向上する。

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第2ステージへの移行は
手段群の個々を「アプリケーションの個々」とみなす、プラットフォーム(OS)を設定できるかどうかが大きい。

プラットフォームはアプリやソフトウェアであればなんでもいいのではない。「価値テーマの実現程度をPDCAするための」という趣旨に即したものでなければ、顧客はそのプラットフォームを導入する理屈が成り立たない。

このことは、
IoTについて、モノとモノが繋がりさえすれば付加価値が生まれると思っている場合、大した価値を生むことはできない。という主張と意味合いが同じ。

何のためにモノとモノを繋ぐ必要があるのか。何のために手段同士を関連付け必要があるのか。その答えが顧客からみて必要性を見いだせないかぎり、うまくいかない。

なお、
何のためにモノとモノを繋ぐ必要があるのか。何のために手段同士を関連付け必要があるのか。の答えが、どこに表記されるべきかといえば、価値テーマ内容に他ならない。

別の言い方をすれば、
手段同士を関連付けるべくして関連付ける価値テーマを考案できなければ、第2ステージには移行できないことになる。


「賢く施工しようぜ!」
という価値テーマで見込み客を誘引して、

その価値テーマの達成状況をモニタリングして顧客が自らPDCAするためのプラットフォームとして、「ホニャララコネクト」を前面に打ち出し、

このプラットフォーム上で、
「自動測量」や「マシンガイダンスおよびコントロール」などアプリケーションを次々と充実化させているK社は、

突出している。
あらためてそう思います。

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