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Channel: ひょんなことから国立大学助教授になった加藤雄一郎の奮闘記
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X社独自のVBridgeができるはず

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現状のVBridgeは
フルバージョンの場合

第8層:共創価値
第7層:共創プロセス(KPI 3期分け)
第6層:要求期待項目(個別doニーズ)
第5層:品質要素
第4層:他律機能
第3層:自律機能
第2層:部品・機構
第1層:要素技術名称

という8層構造なのですが、
これは、特定の要素技術が検討の対象になっている場合です。検討目的によって層構造は変動しそうです。

たとえば、一番かっ飛んだ形態は、K社の「顧客関係性相関チャート」。独特の層構造を成してます。

そして、X社の場合、これまた独自の層構造になりそうです。

同社の強みは、多岐にわたる「運動に関するパラメータ」を扱うことができること。これが同社の中核的な特質なんじゃないかなと思っています。

摩擦現象を扱う際は、このパラメータと、このパラメータと、このパラメータを用いる。

はてまた別の現象を扱う際は、あのパラメータと、あのパラメータと、あのパラメータを用いる。

このように着目する現象に応じて、都度、用いるパラメータを自在に組合わせることができるのが同社の強み。なぜ、そういう芸当ができるかは、もちろん内緒。あはは。

今後、同社に求められることは、次の3点。

1) 既存のパラメータラインナップを用いて、いまはまだ扱えていない現象に気づくこと (ボトムアップの現象発見)

2) お星さまから見て、今後、扱えるようになるべき新たな現象に気づくこと (トップダウンの現象発見。あるいは、バックキャスティングのアプローチによる現象発見といったほうがいいかも)

3) 今後のさらなる現象数の増大に備えて、パラメータのラインナップをさらに増やすこと

上記3点に加えて、
4) 着目する現象を狙いどおりに制御する技術(シミュレーター、アクチュエータなど)を充実化

これによって、
5) 「狙った現象を実現するための手段としての製品・サービス」を多様に揃えることができる。はず。

現行は2+1の手段ラインナップですが、同社の力をもってすれば当然ラインナップは増える。増えるべくして増える。

そのような、「パラメータラインナップから必要なものを選択して着目すべき現象を定め、その現象を狙いどおりにする他律機能は何か、そして、その他律機能を具現化した手段は、どのような製品・サービスになるか?」を検討目的としたVBridgeが求められる。

現状において有力な層構造は、下記の7層構造かなぁ。

第7層:共創価値
第6層:共創プロセス(KPI 3期分け)
第5層:要求期待項目(個別doニーズ)
第4層:品質要素
第3層:機能
第2層:現象
第1層:特性値(パラメータ)

品質要素より上の3層が、右手に相当。つまり、お星さま。そして、品質要素より下の3層が左手に相当。価値中立表現されたシーズの特徴。

右手と左手が合わさる箇所が、品質要素層。品質要素は、上3層から見れば、要求期待項目の代用特性(=評価尺度)。下3層から見れば、機能が実現すべき品質特性。

でもって、品質要素層を材として具現化したものが、製品およびサービス。

この投稿内容の趣旨を
同社の研究部門および開発部門の各人が価値観として顕在的に共有したら、きっとすんばらしい価値創造が実現すると思うんだよなあ。うん、きっとそうだよなあ。なんとかそこまでもっていきたい。

単なる教育は、つまらん。
新たな価値を生み出すプロセスにコミットしたい。みんなと一緒に私も参画したい。コンサルは嫌だ。当事者の一人になりたい。

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