Quantcast
Channel: ひょんなことから国立大学助教授になった加藤雄一郎の奮闘記
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3957

ありえないほど初動が遅れてしまったこと、後悔しております。

$
0
0
「一斉に配信すりゃいいのに、なんでそんな手間をかけるのか?」とN先生に言われたのは2009年です。

そう、
600人収容の本学講堂に
さらに100席のパイプを出して
670人の方々をお迎えしたMOTシンポジウムです。

それまでも何かイベントを開催するときは、お一人おひとりにご案内メールを送信していましたが、その人数はせいぜい100人程度でした。終日それに専念すれば1日でできる範囲でした。

が、

日経新聞に全面広告のイベント告知広告を掲載いただいたら、それまでの状況は一変。突然に680人近くのイベント参加申込をいただき、ケアする人数規模は一気に7倍弱に膨れ上がりました。日常業務があることを考えると、エクストラのイベント業務に割ける工数は限られており、それまでの一人ひとりのフォローはできなくなりました。

でもですね、結局どうしたかというと、

寝る時間を削ってでも、
お一人おひとりに「●●様のお越しをお待ちしております」というメールをお送りしていました。極度の睡眠不足が10日くらい続いたことは言うまでもありません。

お一人おひとりに、丁寧に。

お申し込みいただいたすべてのみなさまに「お越しをお待ちしておりますメール」を個別にお送りすることに苦労しましたが、でも、その甲斐がありました。なんと、680人近くの方からお申し込みいただき、当日のドタキャンはたったの9人だったんです。告知活動をサポートしたくださった日経新聞のご担当者によりますと、この当日キャンセル率の低さは驚異的なのだそうです。無料イベントの場合、2~3割のキャンセルがあってもおかしくないんだそうです。それが、あのMOTシンポジウムの当日キャンセル率は1%。招待講演者がビッグネームでしたからキャンセル率は低くて当たり前だったと思いますが、もしも、それに加えてお一人おひとりにご案内をしたことも寄与したのだとしたら、ほんとうに嬉しいです。

あのMOTシンポジウムを機に参加者リストの人数が一気に増しましたが、その後もお一人おひとりへの対応は変わりませんでした。

が、しかし、
2005年の公開講座から現在に至るまでの「イベント参加者リスト」はついに1200人を超えました。

お一人おひとりに、丁寧に。
を心がけている私ではありますが、
「なにか開催すると1200人に個々にメールをお送りすることになる」は恐怖であり、それが2012年12月のMOTシンポジウム後は恐ろしくて、軽い気持ちでイベントを開催できなくなってしまいました。

こうして
最後のイベントから4年強が経ってしまいました。

-------------

実を言いますと、
「来月3月13日にフォーラムを開催しよう」という話は、昨年12月26日の時点で出ていました。

これまでの私なら、そういう話が出た直後に行動に出ていたと思います。でも、今回はそれができませんでした。「いまのこの仕事の混み具合は異常。この上さらに、睡眠時間を削って毎日夜なべして1200人に開催案内を送っていたらほんとに倒れてしまう」と怖気付いてしまったんです。

足を踏み出すのが怖くて、昨年のうちに「フォーラムやることになりました!」と言えませんでした。

年末年始は、
「どうしよう。どうしよう。」でした。

このまま自分一人で考えていたら、なにも決められないまま時間だけが経ってしまいそう。。そんなモヤモヤした気持ちが続いていた1月9日、「自分では決められない。仲間に訊いてみよう」と思って書いたのが、1月9日の「みなさまに相談があります」という投稿です。

あんなにたくさんのコメントが1投稿についたのは初めてです。ほんとにびっくりしました。とても嬉しかったです。

仲間のみなさんに背中を押していただいて「こりゃもうやるっきゃないぞ!」という気持ちになったのですが、それなのに相変わらずイベント告知開始できずにいました。

1社のワークセッションを抱えるだけでも大変なのに、いま5社のワークセッションを抱えていて、毎日帰宅した直後に床に寝てしまっていた私には、「やるとなれば、私はお一人おひとりに個別にご案内しないわけにはいかない。でも、いまのこんな状態では、とてもじゃないけどお一人おひとりにご案内メールをお送りできない。」という恐怖しかなかったんです。

1月9日に仲間のみなさんに相談して、みなさんに背中を押してもらったはずなのに、またしてもズルズルと日が過ぎていきました。

もし、やるのなら
もうこれ以上は、延ばせない。

そう思ったのは、
E親分から来年度の取組計画を伺って「そりゃ今年度中にならなきゃ!」と思ったことと、

それでも開催しなかった場合、
「じゃあ、ほかにどんな理由ができたらやるんだよ!任期付きの特任を選んだ以上、この大学での寿命は最大でも残り3年半だぞ!もしかすると、このまま一度もこの大学で登壇しないまま去ることになりかねないぞ!そんなのありか!?いままで足を運んでくださった方々にどう説明するんじゃ!アホ!ボケっ!」という焦りに似た気持ちからです。

仲間のみなさまに背中を押していただき、親分からは今年度中に開催しておくことの意義が示され、私個人としても残りの寿命の短さを再認識。これだけ理由が揃わないと動けない私は、なんなんでしょう。情けない。

ワークセッションやらなんやらですぐに個別のご案内を開始できないとしても、まずはやれることから始めよう。それが、2月15日の「開催決定!」というFacebook投稿です。みなさんに背中を押していただいた日から37日目。この話が最初に出た12月26日から52日目のことです。勢い任せで行動に出がちな私にあるまじきグズグズでした。

2月15日にFacebookとYahooブログに開催決定を投稿した後、その後は何もできないまま一週間が経過した2月21日、

ついに、お一人おひとりに個別のご案内を開始しました。午後からスタート。その後は一心不乱にメールを送り続けました。その日にお送りしたご案内メール本数は200本。気がつけば、深夜2時半すぎ。翌日は朝からB社ワークセッション。

さすがにこのままでは明日がヤバい。と思って大学を後にして、車に乗り込んだのが昨晩の「さむい。サブすぎる」の投稿です。帰宅後も、コンクリート打ちっ放しの家の寒さはハンパなく、家の中で白い息を吐きながら熱い紅茶をすすっていたら、いつの間にか意識を失ってました。そのあとあまりの寒さで目を覚まし、そこからシャワーを浴びてベッドに入ったのは朝5時でした。

3時間後に起床。
B社に向かい、到着後は8時間に及ぶワークセッション。ワークセッション後も、次回に向けた会があり、さきほど帰宅しました。明日は、夜からご案内メールを再開します。

------------

昨日にお送りしたご案内は、
前回のMOTシンポジウムにお越しいただいた方々です。前回といっても、去年とかではなく、2012年12月。前回はなんと4年前です。

昨日は深夜2時半に力尽きてしまい、
前回のご来場者全員にまだお送りできていません。200人にしかお送りできてません。あと70人くらい。明日は、前回シンポジウムのご来場者のみなさまへのご案内を完了したいです。

前回シンポジウムのご来場者へのご案内が終わったら、次は、2011年7月23日のご来場者に。椎骨動脈解離が発覚して完全に自分を見失った私に、当時のブログ投稿に励ましのコメントを届けてくださった方々に再起を誓うために開催した公開講義です。大学の公式シンポジウムならまだしも、単独で開催した勝手な講演会です。そんなしょーもないイベントに、280人くらいの方々にお越しいただいた時の、震えるほどの感動はいまでも忘れません。

前回シンポジウムの次は、
迷うまでもなく2011年7月23日の公開講義のご来場者のみなさまにご案内メールをお送りします。

------------

おそらく、
前回シンポジウムのご来場者と、2011年7月23日の公開講義のご来場者にご案内メールをお送りするのが完了するのは、

3月13日の1週間前までに迫っていると思う。

一年のなかでも最も多忙な年度末に、
突然に開催1週間前に案内が届いても、普通に考えたら、都合つけられない。案内を受け取るのは迷惑です。よね。。

いまさら後悔してもしかたないのですが、

もっと早く、
ご案内を開始すべきでした。。。
後悔してます。

------------

2月21日に、
200人の方々にご案内メールをお送りしましたところ、

なんとその翌日に
50人の方々から参加申込をいただきました。

今日は最後の最後にとても悲しいことがあっただけに、50人もの方々から参加表明いただき本当に心に染み入りました。まわりから「そんなの非効率だ」とどれだけ言われようが、お一人おひとりに個別にメールをお送りするポリシーを貫いていてよかったです。ありがたいことです。お申し込みくださった方々に心から感謝しております。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 3957

Trending Articles