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同じ原理は、組織内でも働きます。スタッフは、自身が納得できるかたちで仕事をすれば、努力をするし、モチベーションや組織への忠誠心を維持します。しかし、管理者側がエンパワーメント(業務における権限を委譲し、裁量の幅を広げること)ではなく、コントロールを目指すようになると、スタッフは上層部が愚かしいルールに従い始めたと感じるでしょう。
サービス・デザインの原則は、スタッフのエンパワーメントにも同様に応用できます。サービス・デザインの原則がビジネスの現場に対して示唆するのは、全体を逆ピラミッド式に編成するべきだということです。つまり、顧客が一番先で、次がスタッフ、それから中間管理者層、最後が最高管理者(経営者)層です。理屈は至ってシンプルです。エンパワーメントを通してモチベーションを獲得したスタッフは、顧客に優れた製品やサービスを提供しようと力を尽くすようになるからです。
同じ原理は、組織内でも働きます。スタッフは、自身が納得できるかたちで仕事をすれば、努力をするし、モチベーションや組織への忠誠心を維持します。しかし、管理者側がエンパワーメント(業務における権限を委譲し、裁量の幅を広げること)ではなく、コントロールを目指すようになると、スタッフは上層部が愚かしいルールに従い始めたと感じるでしょう。
サービス・デザインの原則は、スタッフのエンパワーメントにも同様に応用できます。サービス・デザインの原則がビジネスの現場に対して示唆するのは、全体を逆ピラミッド式に編成するべきだということです。つまり、顧客が一番先で、次がスタッフ、それから中間管理者層、最後が最高管理者(経営者)層です。理屈は至ってシンプルです。エンパワーメントを通してモチベーションを獲得したスタッフは、顧客に優れた製品やサービスを提供しようと力を尽くすようになるからです。
【出典】
「サービス・デザイン入門」
J・マルゴス・クラール著、郷司陽子翻訳、長谷川敦士監修
ピー・エヌ・エヌ新社