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Channel: ひょんなことから国立大学助教授になった加藤雄一郎の奮闘記
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「偶然と幸運の賜物」と言っていていいのか?

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まだうまく言えないのですが、
この機会に、重点領域を「個人」にしたいと思っています。

キャリア形成。
個人のキャリア形成に大変興味があります。

一億総活躍社会。
人生100年時代。生涯現役。リカレント教育。
人材流動化。終身雇用終焉。
働き方の多様化。

そういうこれからの時代に
働く意味、働き甲斐、キャリア形成はどうあるべきなのか。
とても興味があります。

ーーーーー

「広告」から「商品」へ。
「商品」から「技術」へ。
「技術」から「組織」へ。
「組織」から「人財」へ。

22年かけて
対象領域の移行を重ねてきました。
(「移行」というより、「拡大」と言ったほうがいいのかもしれません)

移行(拡大?)の理由は、明白です。
魅力的な価値を創造するためには、その源泉に踏み込む必要があったからです。

もともとマーケの人間なので
そんな私が扱う「人財」は、
組織が魅力的な価値を創造するための「個人」であり、
「組織から見た個人」です。
「本人の人生から見た個人」とはいえません。

魅力的な価値を創造するための個人に留まり、
その人の個人的な幸福を考えるには至っていません。

立ち位置を
「組織」から「個人」に移すとすれば、
それはこれまでで最大級の大転換になります。

ーーーーー

キャリア形成について
自分はどうかといえば

「行き当たりバッタリだった」とはさすがに言いたくないのですが
少なくとも計画的ではありませんでした。

結果的には
いま恵まれた環境にあり、
直後の環境もありがたいです。
感謝しております。

もう一度、人生をやり直していいよ
と言われたら、どうするかな。

無かったことにしたいと目を覆いたくなる特定の局面はありますが
だからといって、今に至った道を別物にしようとは思いません。

「失ってはいけなかった」といった後悔がありますから微妙なのですが
もう一度、人生をやり直すことができたとしても、基本線は同じ道を歩もうとするような気がします。


ところがどっこい、
まったく再現性がないのです、

生まれ変わって同じことやろうとしても、まず無理です
自分の力でここまできたとは口が裂けても言えないです。
偶然と幸運の賜物です

こんなことでいいのか?

自分のことはどうでもいいです。
でも、
人生100年時代と言われるこれからの時代に
偶然と幸運に任せていていいのかといえば、とてもそうは思えないです。

計画がすべてではないと思っています。
段取り八分とはいえ、VUCAの時代です。

計画は、そのまま推移させるための図面というよりも
VUCAに向き合うための「一応の備え」なのかもしれません。
今はまだよくわかりません。

わからないから、
考えてみたい。


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