技術がどれだけ進化を遂げても
その技術を使いこなすスキルを伴わなければ、
技能(Function、活動、行動)にならない。
y=f(x) でいうと
技能 = f (技術、スキル)
技能は、
技術とスキルの関数で表される。
技術(物事を扱う方法、道具、ツール)は、常に進化する。
道具の刷新に伴い、これと交互作用をもつスキルも改変される。
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科学とは、物事の原理・原則。
技術とは、物事を扱う方法。
技能とは、方法を使いこなす腕前。
科学の進化は、技術の進化をもたらす。
技術の進化は、技能の進化をもたらす。
前者はわかる。異論なし。
後者は真か?
もし、後者が真なら、
「・・・デバイド」と言った言葉が存在するだろうか?
道具が進化しても
それを使いこなすためのスキルが伴っていなければ、
技能として実を結ばないのではないか?
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「技能を見える化する」とは、何を見える化することなのだろう?
前述のとおり、
技能は、技術とスキルの関数で表されるとすれば、
技術はすでに「表現物」として存在しているわけだから
見える化の対象ではない。
とすると、
見える化の対象は
・ 左辺に相当する「具体的な活動」の見える化
・ 右辺の「スキル」の見える化
言うのは簡単だけど、
おそらくどちらの見える化も難しい。
前者に取り組もうとして容易に想像できることは、
粒度の問題。
IE分野の人が取り組むと、
具体的な活動の描写は、めっちゃ細分化された「動作の個々」を取り上げると思う。
一方、
組織開発分野の人が取り組むと、
事業を支える組織オペレーションの全体像をマクロ表現するイメージで活動の粒度をある程度粗くすると思う。
どちらが適切か?
という話ではなくて
目的に応じてどちらもありうるんだと思う。
後者の、
スキルの見える化。こここそ、今後の重点領域なのではないかしら。
一口にスキルと言っても
形式知と暗黙知に分かれるから
「暗黙知をどう見える化するか」「その技能の遂行に存在する熟練のヒューリスティクスをいかに捉えるか」というお題に答えるのはものすごい困難を伴いそう。。汗汗