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Channel: ひょんなことから国立大学助教授になった加藤雄一郎の奮闘記
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BMとQC

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昨年度あたりから某社BM活動は、QCに急接近しています。マーケティングや開発・生産に携わる現場のみなさんがみずから考えた上での見解は、とても刺激的です。同社において両者の棲み分けは、「BMのアウトプットが、QCのインプットになる」です。課題発見を担うのがBM、課題発見後の実現を担うのがQCということになります。

「ことさらBMなんて言わなくても、課題発見はQCで取り扱われている」と仰っる方々が多々いらっしゃることは承知しています。が、しかし、そこでいう課題は、内部適応の範疇に収まってる場合が極めて多いと思われますが、いかがですか?

外部適応あっての内部適応です。内部適応のための内部適応は競争パラダイムが変わったら、無意味になりかねません。そらゆえ、BMは外部適応上の課題発見を重視しています。

で、ここからがこの投稿の本論です。時間をかけて、プロジェクトメンバー各人から届いた気づきシートを読み込んでいたのですが、課題発見の勘所として、新たな視点が登場したのかもしれないと思いました。

これまでの視点は、
リード・ユーザーです。
それは今後も変わらないと思います。

今回の大きな気づきは、
リード・ユーザーという視点のほかに、新たに「共通価値」という視点が生まれようとしているのではないかという点。共通価値というと、ポーターのCSVを想起しますが、コーポレート・スローガンのような大上段の話のことではなく、「現場レベルにおける複数主体間の利害の一致」と言い方がしっくりくるのかもしれません。まだまだフワっとした段階なので、今後、引き続き試行錯誤することを通じて、フワフワ度合いを排したドンピシャな言い分をつくりたいと思います。

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