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Channel: ひょんなことから国立大学助教授になった加藤雄一郎の奮闘記
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部構成

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第1部 魅力的な製品・サービスの継続的創造に向けて私たちが改めるべき価値観と高めるべき能力
魅力的な製品・サービスの継続的な創造による、持続的な高収益の獲得。これは業種を問わず、すべての企業が望むありたい姿だと思います。しかし、実際に私たちを取り巻く環境は非常に厳しく、その望みを叶えることができずにいる企業が少なくありません。
いま企業の組織内部で何が起きているのかについて、筆者は実務家のみなさまと接する機会があるごとに自由記述形式の組織実態アンケートを実施してまいりました。半期に一度、箱根で開催される『品質管理シンポジウム』((財)日本科学技術連盟主催)にて筆者がグループリーダーを務めるグループのみなさまへのヒヤリングをはじめ、筆者が務める名古屋工業大学が定期開催する『名工大MOTシンポジウム』にお越しいただいた方々に回答を依頼するなどして、およそ2年をかけて合計150サンプル以上のご回答をいただきました。回答者は製造業の管理職が中心です。みなさまからいただいたアンケート回答を拝見し、あらためて危機感を募らせています。組織実態アンケートから得た実務家のみなさまのリアルな声を交えて、本書の基本的な立脚点を明確にしたいと思います。

第2部 理想追求型QCストーリーを用いた事例
第1部では、新たな価値次元を創造することの重要性についてお話ししました。これをうけて、TQMの新たな方法論としてこれまでの「現状把握力」と「原因究明力」に関する方法論のほかに、新たに「目標創造力」を高める方法論が必要になることをお話しました。この要請に応えるべく提案するのが理想追求型QCストーリーです。手続きの全体像は図5.1のとおりです。理論的な解説は第3部で詳述することとして、まず事例をご覧ください。ご紹介するのは、B2B事例とB2C事例の二つです。

第3部 理想追求型QCストーリーの特徴
第2部では、理想追求型QCストーリーを用いた事例として、B2B事例とB2C事例をご紹介しました。本章では、理想追求型QCストーリーの底流を支える理論的枠組みについてお話ししたいと思います。
第7章では、理想追求型QCストーリーの根幹を成す理論的枠組みとして「インターナル・マーケティング」を概説します。第8章では、インターナル・マーケティングの大枠がどのような経緯で理想追求型QCストーリーに詳細化されたのかについて詳述します。そして、第3部最後の第9章では、理想追求型QCストーリーを語る上で欠かすことのできない重要キーワードについて解説します。

第4部 理想追求型QCストーリーの実践
ここまでのところで、理想追求型QCストーリーを用いた事例と、理論的概説を行いました。第4部は読者のみなさまにご活用いただくための実践編です。第10章では実践マニュアルをご紹介します。一人でも多くの企業のみなさまに、「とにかく一度、自分たちで試してみよう」と思っていただけますよう、可能なかぎり、みなさまが自分たちだけでできるようマニュアルを作ってみました。もし、やりづらい点がございましたら、筆者の研究室にご意見をお寄せいただきたいと思っております。みなさまの声を参考にして、より取り組みやすい実践マニュアルに洗練化させてまいりたくと思っております。そして、第11章では理想追求型QCストーリーを用いることによって、実践者本人にもたらされる効果についてお話したいと思います。理想追求型QCストーリーは、新製品・サービスの創造に留まらず、人材育成の方法論としてもご活用いただくことができます。ぜひ理想追求型QCストーリーをお試しください。


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