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Channel: ひょんなことから国立大学助教授になった加藤雄一郎の奮闘記
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「誰かに何かをしてあげる」「誰かに何かをさせてあげる」という上から目線でものをいっているかぎり、共創はありえない。

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明日の準備を今からしなければならないため、
今晩のブログ投稿はここらで終わりにしようと思いますが

最後に一つだけ、
投稿せずにはいられないことがあります。


私の価値基準は
2010年11月に、完全にひっくり返ったと思います。

椎骨動脈解離という
いつ血管が爆発するかわからない病気の発覚です。


それまでの私は
驕りのかたまりだったと思います。

自分は何でもできる。
自分の人生は、自分の力で最高の到達点が得られるに決まっている。

いまから振り返ると、
ほんとどうしようもないくらい
バカな勘違いをしていました。


悪夢の出来事だったため
病気が発覚した当時のブログ投稿をいまも振り返ることができませんが

あのとき、私は
「志半ばで終わってたまるか」
と書いたはずだと思います。


でも現実は
志半ばで終わるんです。きっと。

自分一人の力では、成就しないんです。

だから、
仲間が必要なんです。
一緒に力を合わせてくれる仲間がいないかぎり、
私の願いは叶わないんです。


私の願いはただ一つです。

本人が望む望まざるにかかわらず
私たちは、日本人として生まれた。

生まれてきた以上、
生涯を閉じるときに、
自分が日本人として生まれてきてよかった
と思いたい。

80年代から90年代初頭にかけての
破竹の勢いで世界を駆けあがった日本の輝きは
いま、過去の栄光となりつつあります。

過去にすがってたまるか。
「あのときはよかった」と、耽ってどうする。


私は日本の製造業が大好きです。
これだけの技術力がありながら、
事業で負けるなんてこと、あってはならない。そんなこと許さない。 絶対に許したくない。

誇り高き日本の国民ができて
本当によかったと思って、生涯を閉じたい。
私が思っていることは、ただそれだけです。

しかし、
脳に爆弾を抱えた自分に
それをやり切れるかというと、
きっと、やり切れない。

仲間の力を借りなければ、達成できない。

だから、
「一緒にやろう」
という気持ちになる。

それが
マーケティング分野における
ほんとうのエンゲージメントの意味なのではないかと思います。


俺だけではできない。
頼む。力を貸してくれ。一緒に叶えよう。

そういう気持ちがないかぎり、
言い換えると、「俺がおまえに何かをやらせてやるよ」という上から目線の価値提供者を気取っているかぎり

共創は絶対にありえないと思う。


今日、
思わず自分の口から飛び出した言葉を振り返り、
あらためてそう思います。

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