この1週間で
私が痛烈に認識したことは
「戦略」 と 「戦略ごっこ」 の違い。
「もし、本気でそれをやるのなら」
「それでうまくいくのなら」
「その考え方にリスクが無いのなら」
など、
「自分以外の誰か(あるいは何か)が、どうこうしたならば」
という “if-then”形式で見解を述べている時点で
その人間がやっていることは、「戦略ごっこ」 であって、 「戦略」 そのものではない。
戦略というのは、
自らの強い意思をもって、一点に拠って立つこと。
そこに立つことが既存の何かとトレードオフになるのなら、その既存の何かを捨てる。
新たな一点に立つことに、リスクが伴うことは当然。
だからこそ、その一点をものにするために、懸念されるリスクをどう回避するかを考える。
そのリスク回避策を考えるのも戦略家の仕事。
「リスクをどうするんだ?」と訊いてしまう人を
戦略家とは言わない。
戦略担当を自負するのなら、
「自分以外の誰か(あるいは何か)が、どうこうしたならば」 という “if-then”など口が裂けても言うべきではない。