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Channel: ひょんなことから国立大学助教授になった加藤雄一郎の奮闘記
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先行指標の導入

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「以前に、ただそこに居て、何もやってないじゃないか!と言われたことがある。自分なりに考えていたことがあったが、それは評価の対象にはしてもらえず、何をできたかしか見てもらえていなかったと思う」 という話と、

「○○氏が行動して考えるタイプであるのに対し、●●氏は考えて自分なりに整理してから行動に移すタイプだと思われる。事実として、●●氏は先生の言葉を忠実に使っていた一人だった」という話。

これら2つの話は話した時期も文脈も全然違うのですが、2つを組み合わせるとピーンとくる大事な示唆があることに気づかされました。

それは、
目的から見た「取った行動の効果」ばかりに目が奪われていて、そのような行動が出現するまでの先行指標を見ようとしていないこと。

さらに考えを巡らすと、
「先行指標」への着眼は、理想追求型QCストーリーにおける共創プロセスの描き方にも影響すると思われます。

今年1月8日に某社と理想追求型QCストーリーについてディスカッションした際、「共創プロセスというのは、それができると、どうしても次に進みたくなる。なにか公文式にも似た成長(および発展)の様子を表現するといいのではないか」という見解に至ったことが強い記憶として残っていました。この話と、上述の話は相通じると思うんです。

今月初めの理想追求型QCストーリーのフォローアップセミナーで、参加企業5社のうち数社は、共創プロセスを第1期から作り込もうとしていました。その場合の第1期は、共創テーマとは直接関係しない足元の不具合(阻害要因)の除去が記されていました。これは明らかにフォアキャスティングです。

共創テーマに基づき、
最終期の達成事項を決める。
そして、その達成事項に至るまでの先行指標として、何が達成されればいいか。さらにさかのぼると、何が先行指標として達成されるべきか。

「先行指標の導入」という観点から
共創プロセスを最終期から設定していくことが、良い共創プロセスを描く上でとても重要なのではないか。

そんな風に思いました。

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