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Channel: ひょんなことから国立大学助教授になった加藤雄一郎の奮闘記
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シーメンスとSAPの連合は、将来性バンバン

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いやはや、すごいですね。

昨年、某省の方が、
日本にはSAP級のベンダーがいない
と仰っていたのが今も印象に残っています。

今日は、SAPでインダストリ4.0を指揮する方のお話を伺ったのですが、非常に刺激的でした。

シーメンスとSAPがタッグを組んで推進する産業プラットフォームは凄いとしか言いようがないです。素晴らしい。おもしろい!

たとえば、
品質保証という観点からみた場合、
グローバルで進展している水平分業の時代に、企業間をまたぐ生産活動で品質保証はどうあるべきかという議論があるのですが、

シーメンスとSAPが提供する産業プラットフォームは、各社が分担する生産プロセスの確からしさを、各社が相互に確認する術も与えることになりうるのではないか。

この話、
作るモノが決まりきっていて、かつ、協業するサプライヤやアセンブリメーカーが半ば固定されている場合は、大した恩恵はないかもしれません。

が、
協業相手の流動化が進む時代では、
組む相手が正しく仕事をしているかどうかの確認は、ますます重要性が増すと思う。確認に要するコストはかなり大きい。

各社が共通の産業プラットフォームを採用していれば、確認などコミュニケーションコストは劇的に下げることができる。コストだけの話じゃない。最大の効果は、リスクの未然防止かもしれません。

たとえば、
西尾プロジェクトで域内のどこからともなくあちこちでビジネス協業の話が出るようになった時、各社が同じ産業プラットフォームを採用していれば、スタートアップまでのリードタイムを極小化できる。

行き着く先は、
生産管理に関する知識・スキルが未熟でも、SAPのプラットフォームを使えば事業活動できる。そんな時代が来るのかな。

intel insideならぬ、

SAP insideが、
企業各社に協業機会をもたらす。

ひょっとしてひょっとすると
ISO9001の認証を得ること以上に
SAPの産業プラットフォームを導入済であることをアピールしたほうがビジネスチャンスを増す時代が来るのかしら。

目が離せませんね。

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