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Channel: ひょんなことから国立大学助教授になった加藤雄一郎の奮闘記
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人それぞれ

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「伝わらなければ、メッセージではない。それはただのデータだ」

あの新入社員研修は、いまでも鮮明に覚えています。その数年後、あるビールメーカーに対するプレゼンで、まさに「伝わらなければ、メッセージではない」を身をもって経験しました。あのときの悔しさが、「言葉の取捨選択」と「言葉の並べ方」に対する執念に繋がっていると思います。いつしか、広告会社に籍を置くかたわら母校で「プレゼンテーション技術」科目の非常勤講師を務めるようになり、名工大着任後も専攻科目「プレゼン技術」を担当しましたが、もともと上手だったわけではなく、悔しい経験を繰り返していまに至ってます。

そんな私なので、相手に伝える気持ちが感じられない態度に対して敏感です。語尾がしまらない、ヘラヘラした表情、ブラブラした姿勢を見ただけで、聞く気が半減します。態度だけでなく、内容についても、ダラダラとした言葉の羅列や、締まりのない過剰書きに対する厳しさは相当なものだと思います。「導入」と「推移」がわかりづらいと感じた瞬間に、話に割って入って「何の話をしているのですか?」と一蹴するクセがあります。

しかし、、、

「先生、この間の○○さんのことですが、本人はあういう言い方でしたけど、でも、きっと○○さんは先生に話を聞いてほしかってんですよ。そうでなければ、わざわざあのシートを作って持ってこないし、あの雰囲気でも話を続けようとはしないと思うんです」と言われ、

私の第一声は、
「えー?いやいや~、そうかあ?ありゃ伝える気ないっしょ」だったのですが、

んー、、、
と思い返し、

んーーー、、、
と繰り返し思い返しているうちに、

「あんなのありえん。ダメだ」という完全否定は、半信半疑レベルに改善されました。といっても改善されたのは半分で、残り半分は相変わらず疑ってますが (^^;;

過去の経験や育った環境によって
まあ、たしかに言説は変わりますよね。
人それぞれ。

人それぞれかあ。。

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この世に生きる全ての人間は、それぞれ独自の考え方、感じ方、信念、価値観を持っている。その為、一つの物事や作品に関しても人によって評価や好みが別れるというのはしごく当然の事だろう。にも関わらず、自分の価値観が絶対であると信じて人にそれを押し付けようとする者はネットでも現実世界でも後を絶たない。
(ニコニコ大百科:http://dic.nicovideo.jp/t/a/人それぞれ )
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