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Channel: ひょんなことから国立大学助教授になった加藤雄一郎の奮闘記
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ん??むむむっ!!ちょっと待てよ、あれれ?

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いま、ふと思ったのですが、
もしかしたら、

売上や利益など財務上の管理尺度は、
「2. 事業の戦略的ポジショニング」の管理点なんじゃないのか?

というのはですね、、

さっきの投稿では、売上や利益など財務上の管理点の話ばかりを引き合いに出しましたけど、そういえば先日のWSでは「(顧客企業の)入社率」なんちゅうのもあったんですよね。さっきの投稿を書いていて『これは財務上の管理点より更に上位だなあ。『財務上の』を超えて、『社会上の』という感じだなあ』と思ってたんです。そのあと、さきほどの投稿の中の、方針管理より上位の5アイテムを読み返していて、ふと思いました。

ここでいう「(顧客企業の)入社率」って、ビジョンの管理尺度といえない??そう言うこともできますよね?

ということは???

● ビジョンの達成に関わる尺度:今回の検討では「入社率」が相当する

● 事業の戦略的ポジショニングに関わる尺度:現状における最有力案の一つは、一人あたりの売上高。つまり、個の従業員が顧客にもたらす「ソリューションの生産性」。

● サービス・デリバリ・プロセスに関わる尺度: これからまさに検討しようとしている「みんなで力を合わせてSDPを育てるための共通点検点」。どれか特定部門の点検点ではなく、部門をまたぐ「共通の点検点(Shared Indicator)」であることが最大のミソ!!これができれば、ヨコの不整合は劇的に改善される可能性がある!!

という感じ。
というのはいかがでしょうか?
つまり、『すべての事業構想アイテムは、管理点を伴う』という考えです。

「え?マネタイズ・シナリオの管理尺度は?」ということになりかねませんが、

マネタイズ・シナリオは事業の戦略的ポジショニングを詳述したもの。「マネタイズ・シナリオ」と「事業の戦略的ポジショニング」の関係は、因果関係じゃない。4Qでいえば、“what”であり、“why”や“how"ではない。単なる言い換え。だから、戦略的ポジショニングに管理点がくっつくのなら、マネタイズ・シナリオには管理点不要。

あるいは、こういう言い方もある。

マネタイズ・シナリオはサービス・デリバリ・プロセスの大雑把表現。「マネタイズ・シナリオ」と「サービス・デリバリ・プロセス」の関係は、さきほどと同じく因果関係じゃない。4Qでいえば、“what”であり、“why”や“how”ではない。単なる言い換え。だから、サービス・デリバリ・プロセスに管理尺度がくっつくのなら、マネタイズ・シナリオそのものには管理点不要。

だから、
方針管理を含む上位マネジメントに必要な管理尺度は、「ビジョンレベル」と「戦略的ポジショニングレベル」と「サービス・デリバリ・プロセス レベル」の3レベル。別の言い方をすると、事業構想の管理尺度は、これら3レベルで構成される。ということだよね?

ビジョンレベルを基軸にすると、
ビジョンレベルの管理尺度が管理点であるのに対し、戦略的ポジショニングレベルの管理尺度は点検点。

事業の戦略的ポジショニングレベルを基軸にすると、戦略的ポジショニングレベルの管理尺度が管理点であるのに対して、サービス・デリバリ・プロセス レベルの管理尺度が点検点。

なるほど!
「管理尺度は相対的である」と本に書いてあったことは、こういうことか!?にゃるほど!!納得した!

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