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Channel: ひょんなことから国立大学助教授になった加藤雄一郎の奮闘記
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[HRサミットメモ]これからの人事部門のあり方

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ーーーHRテックによる人事の変化ーーー

ジョンソン・エンド・ジョンソン

一般論としての前提: AIによってなくなる仕事はある。しかし、それを悲観するのではなく、むしろAIを用いて付加価値の高い仕事を創造していくことが肝要

人事しかできないこと。
それは、戦略人事。つまり、組織開発、人材開発、カルチャ変革。

企業の競争力は、
人。組織力。勝てるカルチャ。

ーー

GAP

パフォーマンスとは
担当している職務において本質的に組織に対して果たすべき職責

人事部門に求められるパフォーマンスとは
OC(組織能力)を構築する責任。

人の開発
リーダーの開発
最後に、文化。風土。
すべて含めて、OC。

OCがなければ、戦略は実行できない。
これを除くと、トランザクション。オペレーションエクセレンスになってしまう。

3,5年後に自社ビジネスはどうなっていくのか?
社内リソースで足りるのか?どういう成長を遂げさせるか?
ありとあらゆる3,5年後を先読みして、3,5年のプランを考えることができるようになる。

ーー

パフォーマンスとは
担当している職務において本質的に組織に対して果たすべき職責

最新のPMは
目指している理念・ビジョン、カルチャの実現の為に
組織の改革と成長を促進するトータルマネジメント

パフォーマンス管理から、
パフォーマンス向上支援へ。

パフォーマンスをマネジメントするのではなくパフォーマンスそのものに焦点。
やりたい明確なゴール。成功失敗から学べる環境。努力があれば人は成長する。
これが評価制度の骨格。

どのような見直し?
1.ノーレイティング
格付けではなく、価値の向上にシフト

2.ノーディストリビューション
ベルカーブの廃止。あらかじめ定めた正規分布に収めることをやめる

3.定期的な対話の実施
4.マネジャの裁量拡大

人材: 労働力→創造者 AIを使いこなして価値を創造する
組織マネジメント 管理・統制→自律主体的
目標 タスク→生み出す価値
管理 ・・・→コーチング

従来型MBOは
モチベーション向上ではなく、モチベーション阻害を引き起こしている

最近の変更点
× 年度末の面談は要り
× ノーレーティング(評価結果廃止)
〇 定期的な対話 

5つのキーポイント
・企業理念に沿ったビジョン(実現したい状態)
・リーダーの参画とコミットメント
・人事の役割変化:モニターからコーチへ(ビジネスリーダーがいいコーチになるためのアドバイザ)
・リスクや失敗を奨励する安心安全な環境
・完璧を追求せず、運用を通して改良する

ーーーー

サイバーエージェント

人事とは。人事定義
・ パフォーマンスドライバ
・ コミュニケーションエンジン
多くの人事部門の現状は、スケジュール調整など卑近な業務に追われがち。

ーーー

KPMG

もともと存在する企業のニーズに
今日の働き方改革をアラインする。
現状は、人事部と事業部の対話が不十分であるため、クラウドHRツールで人事部門と事業部門のコラボレーションを加速化


ーーー人事部門変貌のシナリオーーー

IBM

変革プログラムの70%は、
従業員の反発と経営陣によるサポート欠如が主な原因で、
目標を達成できずに終わる。

人事変革への道のり
1)将来の職務とスキルを知る
2)適合性を正確に評価する
3)従業員の声を聴く
4)従業員がスキルやキャリアを育む支援をする
5)よりスマートな採用プラットフォームを構築する
6)データに基づく意思決定を下す

ーーー

サイバーエージェント

【アドテクの進化から学べること】
・ オーバーな未来図はブレーキになる
・ 未来図到達には時間を要する
・ テクノロジーに頼り切らず、成果を出す

なぜ、変革に時間がかかるのか?
1.コスト
2.リテラシ
3.データ
上記のうち、1と2は、信頼されていないことに起因

信頼に足る成果を積み重ねていかねばならぬ。
テクノロジー偏重はダメ。血の通ったテクノロジー利用。地道な成果の蓄積。

[経営成果に貢献する。それをどう示すか?]
1. パルス調査によって、打ち手が増える。打ち手が増えれば、解決案件数が増える
2. 経営から人事に信用up 
3. 従業員から人事への信用up
4. より打ち手がうちやすくなる。


「統制」で繋がるのではなく、
「信頼」で繋がる

HRテックのための企業文化は
課題抽出後、
2割で企画
8割でゴリゴリ運用。
効果検証(総括)をgeppo。
スモールトライ→わかりやすい指標でPDCA→成果を経営へ報告

事細かに報告
すぐに改善。
→ 高速PDCA

「課題抽出」と「効果計測」の両方をアジャイルにやっていかなければならない

どんな効果。
打ち手が増える
経営から人事への信用up
従業員から人事への信頼up

成果の分かりやすさ。
わかりやすいKPI設定がカギ。
たとえば、ブランドロイヤリティはわかりづらい。
問合せ件数のほうが、成果がわかりやすい。

KPIの距離感の不一致を招く。
短い時間で出せる成果を設定。

成果を出すために
わかりやすい成果を定義する


ーーー変革の事始めーーー

サイバーエージェント

パフォーマンスを上げるために、
1. 企業文化
2. 権限制度
3. 障害排除=心理的安全性の確保


心理的安全性が確保されるとチャレンジできるようになる。
いかに障害を発見するか、そして排除するか。繰り返される対話のなかで、対話の材料を組織に蓄積しておくことが肝要。GEPPOを用いて、人事に声が集まるようにしている。

ーー

IBM

年に一度の従業員満足度調査では足りない。
聞かないより聞いたほうがよいが、足りない。
小規模(たとえば5問)を頻度高くやることが望ましい。
これを、パルスサーベイという。

うまくいかない局面を早期に発見できるため
アクションを取れる機会
問題を潰すことができる
従業員の「あ、この会社は、聞いてくれてるな」
帰属意識が高まる。
離職率を食い止めることに最も効果的。

ーー

GAP

従来型MBOは
モチベーション向上ではなく、モチベーション阻害を引き起こしている

最近の変更点
× 年度末の面談は要り
× ノーレーティング(評価結果廃止)
〇 定期的な対話 

少なくとも月2回
どこをどうすればその人が成長するかを議論

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