スポーツでは「知る」「わかる」という理解する要素も必要だが、最終的には「できる」という体験が大切(ラグビー 平尾氏)
まずは「知る」。ラグビーでいえば、「正しいパスの型」とはどういうものかを頭で理解しているという段階。要は、知識獲得
次は「わかる」。身体でそれをわかって、正しいパスができること。要は、技能獲得。
最終的に目指すは「できる」。実際の試合でパスを通して、それが成果につながること。要は(まんまですけど)成果を出す行動。
「正しいパスの型」を何度も繰り返し練習することが多いが、実際には、パスが通って試合展開を有利な状況にしないと意味がない。そして、実戦でパスが通るには、「正しいパスの型」どおりに投げるスキル以上に、このタイミングではどこへ投げるのが戦況を良くするかという判断が重要だと言われています。もしもラグビーに、フィギアスケートのような規定演技があるなら、パスの正しさや美しさは金メダルかもしれないが、それだけでは試合に勝てない。
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仕事をするうえで、変化する状況のなかでよりよい結果をだすことが重要であるとすれば、「知る」「わかる」だけでなく「できる」が大切。筆記試験で問われる「知識」は「知る」「わかる」にあたり、実際に「できる」のかどうかは判らない。
研修やOJTで優秀な成績を残していても、実務の現場で必ずしもそれが成果に直接結びつかないのは何故かという課題が、昔から企業の人材開発に関して指摘されてきた。例えば社内の資格制度や、国の情報処理技術者試験に合格していても、それに見合った能力を発揮できる者と、そうでない者がいること。また逆にそのような資格を持っていなくても現場で優秀な業績を上げる者がいるという現場の実態から指摘される。
これはスキルの体系化・標準化と評価システムの問題として議論されることもあったが、最近はコンピテンシーという考え方が導入されてその認識が変りつつある。
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「成果につながる」と「どんな状況でもできる」
コンピテンシーとは、
ある職務または状況に対し、基準に照らして効果的、あるいは卓越した業績を生む原因として関わっている個人の根源的特性。現場で高い業績(成果)を上げる人材の観察から見出される行動特性のこと。ポイントは様々な状況にあってもその行動や思考が安定的にみられる「業績を生む原因として関わっている」「個人の根源的特性」という点。
ラグビーのお話で考えますと、「正しいパスの型」とはどういうものかを単に理解しているというだけでなく、実際の試合でそれを活かしてパスが通り成果(勝つこと)につながっている、また、どのような状況でもそれができる、というときにコンピテンシーといえる。
正しい型のパスができても、実戦で試合展開を有利に運べる選手でないと起用してもらえない。しかも、刻々と状況が変わってもいつでもそれを実現できるような選手が、「うまい選手」「いい選手」「世間(世界)で通用する選手」ということになる。
コンピテンシーを重視する人材開発の考えでは、成果に結びつかせる行動をする事が重要で、そのような行動をコンピテンシーモデルとして専門分野毎に整理して、人材開発に生かそうとする。例えば、ハイパフォーマーの行動特性をモデル化したり、戦略実現に必要な行動を想定してモデル化したりして、企業としての育成や評価の基準にするようなケースもあります。
コンピテンシーモデルをつくる際に着目すべきは「何をしたか」ではなく、「なぜそのような行動をしたのか」であり、そのときの「状況」を理解すること。
知識や技能といったスキル面だけではなく、その適応能力としてのコンピテンシーという両方の観点から、人材開発プログラムを策定する重要性が指摘されるようになっている。
プロフェッショナル人材にとって、知識・スキルは先ず必要。そしてそれだけでなく、コンピテンシーといえるほどにまで習熟することが、「世間で通用する自分」になるための方法といえる。
【出典】
http://tech.nikkeibp.co.jp/it/article/Watcher/20060423/236002/
http://www.it-innovation.co.jp/2004/08/20-110404/
https://fwd-march.com/competency/meaning-case/#i-6
まずは「知る」。ラグビーでいえば、「正しいパスの型」とはどういうものかを頭で理解しているという段階。要は、知識獲得
次は「わかる」。身体でそれをわかって、正しいパスができること。要は、技能獲得。
最終的に目指すは「できる」。実際の試合でパスを通して、それが成果につながること。要は(まんまですけど)成果を出す行動。
「正しいパスの型」を何度も繰り返し練習することが多いが、実際には、パスが通って試合展開を有利な状況にしないと意味がない。そして、実戦でパスが通るには、「正しいパスの型」どおりに投げるスキル以上に、このタイミングではどこへ投げるのが戦況を良くするかという判断が重要だと言われています。もしもラグビーに、フィギアスケートのような規定演技があるなら、パスの正しさや美しさは金メダルかもしれないが、それだけでは試合に勝てない。
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仕事をするうえで、変化する状況のなかでよりよい結果をだすことが重要であるとすれば、「知る」「わかる」だけでなく「できる」が大切。筆記試験で問われる「知識」は「知る」「わかる」にあたり、実際に「できる」のかどうかは判らない。
研修やOJTで優秀な成績を残していても、実務の現場で必ずしもそれが成果に直接結びつかないのは何故かという課題が、昔から企業の人材開発に関して指摘されてきた。例えば社内の資格制度や、国の情報処理技術者試験に合格していても、それに見合った能力を発揮できる者と、そうでない者がいること。また逆にそのような資格を持っていなくても現場で優秀な業績を上げる者がいるという現場の実態から指摘される。
これはスキルの体系化・標準化と評価システムの問題として議論されることもあったが、最近はコンピテンシーという考え方が導入されてその認識が変りつつある。
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「成果につながる」と「どんな状況でもできる」
コンピテンシーとは、
ある職務または状況に対し、基準に照らして効果的、あるいは卓越した業績を生む原因として関わっている個人の根源的特性。現場で高い業績(成果)を上げる人材の観察から見出される行動特性のこと。ポイントは様々な状況にあってもその行動や思考が安定的にみられる「業績を生む原因として関わっている」「個人の根源的特性」という点。
ラグビーのお話で考えますと、「正しいパスの型」とはどういうものかを単に理解しているというだけでなく、実際の試合でそれを活かしてパスが通り成果(勝つこと)につながっている、また、どのような状況でもそれができる、というときにコンピテンシーといえる。
正しい型のパスができても、実戦で試合展開を有利に運べる選手でないと起用してもらえない。しかも、刻々と状況が変わってもいつでもそれを実現できるような選手が、「うまい選手」「いい選手」「世間(世界)で通用する選手」ということになる。
コンピテンシーを重視する人材開発の考えでは、成果に結びつかせる行動をする事が重要で、そのような行動をコンピテンシーモデルとして専門分野毎に整理して、人材開発に生かそうとする。例えば、ハイパフォーマーの行動特性をモデル化したり、戦略実現に必要な行動を想定してモデル化したりして、企業としての育成や評価の基準にするようなケースもあります。
コンピテンシーモデルをつくる際に着目すべきは「何をしたか」ではなく、「なぜそのような行動をしたのか」であり、そのときの「状況」を理解すること。
知識や技能といったスキル面だけではなく、その適応能力としてのコンピテンシーという両方の観点から、人材開発プログラムを策定する重要性が指摘されるようになっている。
プロフェッショナル人材にとって、知識・スキルは先ず必要。そしてそれだけでなく、コンピテンシーといえるほどにまで習熟することが、「世間で通用する自分」になるための方法といえる。
【出典】
http://tech.nikkeibp.co.jp/it/article/Watcher/20060423/236002/
http://www.it-innovation.co.jp/2004/08/20-110404/
https://fwd-march.com/competency/meaning-case/#i-6