Quantcast
Channel: ひょんなことから国立大学助教授になった加藤雄一郎の奮闘記
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3957

技能 = f (技術、カンコツ) ← 技能は、 技術とカンコツの関数で表される

$
0
0
科学とは、物事の原理・原則。
技術とは、物事を扱う方法。
技能とは、方法を使いこなす腕前。

科学の進化は、技術の進化をもたらす。
科学によって明らかになった物事の原理・原則は、
物事を取り扱う新たな方法を誕生させる。

ただし、
それが直ちに、技能の向上をもたらすとは限らない。
つまり、技術の進化は、それが直ちに技能の進化をもたらすとは限らない。
「技能」になるには、新しい方法を使いこなすカンコツを具備する必要があるから。

ーーーーー
カンコツを必要としない方向への技術確信もある。
自動制御技術やディープ・ラーニングは、それまでのカンコツに頼らないための技術といえる。
その場合、[技術の向上=技能の向上]といえる (のかな?)
ーーーーー

カンコツを必要としない技術開発もあるが
新しい技術の誕生によって、その技術を使いこなすカンコツも求められる。
技術がどれだけ進化を遂げても、その技術を使いこなすカンコツを伴わなければ、
技能(狙った結果を叶える腕前)にならない。

方法(や道具)が進化しても
それを使いこなすためのスキルが伴っていなければ、
技能として実を結ばない。

技術(物事を扱う方法、道具、ツール)は、常に進化する。
道具の刷新に伴い、これと交互作用をもつカンコツも改変されなければならない。

y=f(x) でいうと
技能 = f (技術、カンコツ)

技能は、
技術とカンコツの関数で表される


技能の向上は、
カンコツの獲得で可能な場合もある。

しかし、
技能の発展は、
カンコツの獲得だけでは事足りない。
カンコツの獲得は、既存の技能のパフォーマンスレベルの向上に留まる。

いまはない技能の誕生は
「技術の獲得」と「カンコツの獲得」の両方が必要。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 3957

Trending Articles