【ポイント】 (P41)
1.機能表現を用いて業務を表現する
2.業務を技術や保証項目との二元表を作成することによって明確にする
3.業務遂行に重要な技術を表出して人財育成計画に応用する
【概要】P42
業務機能展開は、価値分析・価値工学の流れからのQFDである。
当該企業の業務を展開することによって、重要業務を明確にすることができ、無駄な業務を見つけ出すこともできる。
従来、業務に関しては業務分掌規程などによって業務分担を記述していた。
しかし、分掌した業務の表現については、その対象のみが記述されていることが多く、業務を業務機能として機能表現を用いて記述されていることは少ない。
業務機能展開表は、業務を業務機能として機能表現で表し、その業務機能を階層構造化した表である。
業務機能展開表を作成後、各業務機能の工数を見積もったり、実工数を把握することによって、重要な業務を見つけることができる。
業務の中で、品質保証に関する業務を、企業活動の行われる順に整理すると、品質保証体系図の原型ができあがる。
品質保証体系図は、業務ステップと部門の二元表であり、これに各部門での業務を記述したものである。
当該企業もしくは当該部署で必要な技術を展開し、業務機能展開表との二元表を作成することによって、業務に必要な技術が明確になり、育成すべき技術も明らかになる。