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Channel: ひょんなことから国立大学助教授になった加藤雄一郎の奮闘記
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「要求項目」とは、道具に対する顧客の要望

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さきほどから
先日に某社で開催されたWS課題シートを読み返しています。

非常に気になる箇所がいくつかあり、
理想追求型QCストーリーの第10章を加筆修正する必要性を感じています。

たとえば、
「Step8 新規要求項目アイディアの導出」について。

ほとんど全員が
私が意図した表現レベルになっていない。
これは明らかに、私の教示ミスです。申し訳ありません。

要求項目アイディアを導出する際
最も重要なことを一言で表すと、

要求項目とは、
「顧客が道具に求める要望」です。

それは、
道具に求める仕様に関することではなく
「道具の使用を通じて、要するに何ができればいいのか?」
という使用価値です。

なお、ここでいう「道具」とは、
価値を実現する手段としての道具のことであり
いわゆる、製品あるいはサービスのことです。

現行のみなさんの記述は
「各期で、本人はどのような状態になれればよいのか?」
という問いの答えが書かれていると思われます。

英語表現に置き換えてみると分かりやすさが増すと思います。
「各期で、本人はどのような状態になれればよいのか?」という問いの答えは
beあるいはbecomeといった動詞を用いた第1文型あるいは第2文型で表される場合が多くなります。

要求項目として表すべきは
主として、doを用いた第3文型です。
「道具を用いて何ができるようになればいいのか?」という問いの答えです。

単に「何ができるようになればいいのか?」という問いの答えではありません。
「道具を用いて何ができるようになればいいのか?」という問いの答えです。



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