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Channel: ひょんなことから国立大学助教授になった加藤雄一郎の奮闘記
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企画セッション「理念・ウェイの浸透と展開」総合討論の議題決定!

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企画セッション「理念ウェイの浸透と展開」
総合討論の議題候補

1.ビジョンはいかに生まれ、育まれるか

1.1 ビジョンとして何を描くか?

ビジョンというと、企業は自分たちの、自分たちによる、自分たちのための「目指す姿」を描いている場合が散見されます。「地域から必要とされる存在になる」が一例です。

しかし、両社のビジョンは、ビジョンの内容が「自分たち企業側がなりたい姿」ではありません。顧客および社会を真摯に直視したからこそ生み出されたビジョンと映ります。

両者のビジョンは、徹底的な顧客志向に基づき、「顧客が実現したいこと」をビジョンとして組織内外に明示しているといえますか?「ビジョンとは、大切な人の未来像」という言い方はありえますでしょうか?

1.2 ビジョンは、いかにして生まれたか?

現在のビジョンに至った経緯についてお伺いいたします。両社のビジョンは、競合ベンチマーキングや一般的な市場調査を通じて生まれたものとは到底思えません。分析を通じて、「ビジョンはこれだ!」と導出されたものではないと思われます。

両社のビジョンは、いかにして生まれたのでしょうか?自らの中にある強い思いや願いが、ビジョンとして表出したものなのでしょうか?あるいは、顧客と向き合っている中で、事業側が何かを感じ始め、芽生えたものなのでしょうか?


1.3 ビジョンを、いかに組織全体で育むか?

Googleやスターバックスのように創業時からビジョンがあったのなら、そのビジョンに共感して入社する社員が多いと思われます。組織全体でビジョンを共有することは比較的容易なのかもしれません。

しかし、両社のような歴史が長く、大規模組織の場合、あとから生まれたビジョンが組織全体で共有されることは簡単なことではありません。

なぜ、両社はこれほどの新規なコンセプトを組織全体で浸透することができたのでしょうか?組織への浸透を促進する鍵として、どのような点が挙げられますか?


2.ビジョンが顧客にもたらす効果

2.1 製品レベルと企業レベルに続く、第3のブランディング

今回ご紹介いただいた両社のビジョンの特筆すべき点として、そのビジョンを実現するための手段としての複数の商品(ハード・ソフト)を束ねた価値ラベルとしての役割を担っている印象を受けます。

一般的にブランドマネジメントというと、「製品レベル」と「企業レベル」に大別されますが、両社の事例はその中間の「カテゴリ/ドメイン」といえるレベルでビジョンを定めたと解釈することができます。

両社は、複数の商品を束ねる傘としての位置づけを当初から狙ったものなのでしょうか?あるいは、さまざまなトライをしているうちに、いつしか傘としての位置づけになったのでしょうか?

2.2 ビジョンが顧客にもたらす効果1)期待喚起

両社は、ビジョンを実現するための手段としての製品・サービスが時間とともに増え続けています。

顧客からみたビジョンは「このブランドによって、自分に何がもたらされるのか」が示されたものであり、顧客がそのブランドと付き合い続けることで、そのビジョンを実現する手段としてのハード・ソフトが新たに生まれてくることへの『期待喚起の源』となるといえますか?

2.3 ビジョンが顧客にもたらす効果2) 目的共有と価値共創

今日は価値共創の時代と言われています。
価値を共創するには、価値を実現する道具としてのハード・ソフトの開発だけでなく、ハード・ソフトを使いこなすノウハウの開発も必要です。これら2タイプの開発に、顧客の協力が欠かせません。

ビジョンは、事業者と顧客が共有する目的という言い方はありえますでしょうか?
そして、共通の目的を実現するために、双方のアイディアや知識・スキルを引き出すドライバになりえるのでしょうか?

3.ビジョンが組織内部にもたらす効果

3.1 ビジョンは、VOCとの向き合い方を変えるか?

日本企業は、「困り事の解決」に目が奪われる傾向があり、「新しい喜び事の創造」は不得手という指摘があります。また、目の当たりにした情報を解釈することも不得手で、「顧客の声を真に受けて、顧客の言及をそのまま「顧客ニーズ」とみなしてしまう傾向があるという指摘もあります。

しかし、両社のケースは、「既存の顕在化した不具合の解決」という次元を超越し、顧客の声の背後にある潜在ニーズを見事に捉えている印象があります。顧客の声を解釈する力、顧客の声を読み替える力は、ビジョンがあればこそといえますか?強い目的意識として顕在化しているゆえに目の当たりにした情報をビジョンに即して読み替えることを可能にしていると言えるのでしょうか?

つまり、ビジョンは、いまはない新しいニーズの発掘力を高めるといえますか?
ビジョンは、顧客の声を解釈する力を高めるのでしょうか?

3.2 ビジョンは、新商品をひらめく源になるか?

企業からみたビジョンは「そのビジョンを実現しようとすれば、こんな新製品やこんな新サービスが価値実現手段として必要だ」という、ひらめきの源になりえると思います。

実際、ビジョンが明確に定められた現在は、かつてと比較して商品の企画・開発などのプロセスにおいて、どのような良好な変化が生じましたか?

3.3 ビジョンは、従業員各人の知見を活かした事業モデル全体の革新をもたらすか

「ビジネスの変革には、トップのリーダーシップが必要だ」と言われます。しかし、トップのリーダーシップが強すぎると、下の人間は指示待ちになるという指摘もあります。

コマツではBM活動という組織横断的な取組みがグローバルに展開されています。「BM活動とは、明日の地平を切り拓く取組み」と言われています。活動では、組織オペレーション全体に関わる提言や、新たに目指すべき事業モデルに関する提言もあり、提言レベルが高次のものが少なくありません。

今回のご講演で「ビジョンがもたらす新たな全員参加型経営」にサブタイルに記されていますが、この真意は、「トップのリーダーシップは無論重要であるが、トップの最も重要な仕事は「決断」であり、決断の対象となる「選択肢」もすべてトップが担う必要はない。これからのビジネスがどうあるべきかに関する知見は、顧客と向き合う現場に宝のように存在する。そのような現場の知見を、明日の事業に活かすことがこれからの時代を生きる企業に必要だ」というメッセージが込められているのでしょうか?

つまり、「従業員各人の知見を活かす」とは、これまでのような「職場改善など所属部門の業務レベル」に留まらず、「事業モデルのレベル」まで広げていくことが重要だといえるのでしょうか?

3.4 ビジョンは、数字データに代わる採否判断基準になりうるか?【★】

市場を創造するには、すぐに結果が出ず、長い時間を要する場合が多いと思われます。「やってみて結果が出なければすぐやめる」を繰り返して実を結ばない事業開発事例が多数存在します。

また、すでに顕在化したニーズを満たす商材であれば市場性を推定することができますが、いまはまだ市場に存在しないウォンツを発掘しようという場合、市場性を客観的なデータで証明することは至難の業だと思います。コンセプトの新規性の高さゆえに、「そのコンセプトで、当事業はどれくらい儲かるのか?市場性を裏付けるデータはあるのか?」というネガティブな反応と向き合うことに耐えなければならない局面が多々あった思います。

なぜ、両社はこれだけ斬新なハード・ソフトを市場に送り出すことができたのでしょうか?

「トライした結果を評価する時の拠り所」、「次の一手を考案する時の拠り所」、「考案された次の一手の採否判断する時の拠り所」として、ビジョンは時として「数字データの裏付け」にとって代わる意思決定の拠り所になりうるものなのでしょうか?

3.5 ビジョンは働き甲斐

「何のために働くか?」という働く理由について、D. Pinkは「かつての生存や損得が理由になっていた時代はいま、人々は目的・意義のために働く」というモチベーション3.0を提唱しています。両社のビジョン内容は、「新製品・サービスを発想する源」としての役割に留まらず、社会的意義に溢れた内容になっていることから、両社のビジョンは従業員のモチベーションや仕事に向き合う姿勢にも好影響を及ぼしているのではないでしょうか?

辞書で「甲斐」を調べると、「動詞の連用形や動作性の名詞などに付いて、その行為をした効果・効験の意を表す。「生き甲斐」「働き甲斐」」「動詞、またはそれに使役・受け身の助動詞の付いたものの連用形に付いて、その行為の結果としての効果・価値・張り合いなどの意を表す。 「頼み-」 「苦労のし-」 「生き-」」と記されています。

ビジョンは、組織内部に対して「働き甲斐(この事業に関わる人間として働くことの意味)」、組織外部の顧客に対して「付き合い甲斐(このブランドと関係性を続けることの意味)」をもたらすといえるのでしょうか?

ここでは特に、ビジョンが組織内部の人間にもたらす効果に焦点を当てて考えてみたいと思います。よろしければ、従業員個人の考えや行動などに起きた変化について、お聞かせください。

胸いっぱい

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終わりました。
いまも余韻に浸っています。

お二人とご一緒に
このセッションに臨むことは
私にとって念願でした。

昨年の学会誌・ブランドマネジメント特集後、今日の機会を心待ちにしておりました。お二人ともとにかくお忙しい方なので、ご講演をお願いするときは恐る恐るでした。お二人から即答で快諾頂いたときの嬉しさはいまもその時の感覚が鮮明に残っています。

楽しみすぎて
本番は空回りしてしまい
時間管理がままならず
ご来場いただいたみなさまに心から深くお詫び申し上げます。大変申し訳ございませんでした。

反省点が多く、
喜んでばかりいられないのですが、
でも、しかし、

今日はほんとうに幸せでした。
ご講演いただいたお二人と、このセッションを選んでくださったご来場いただいたみなさまに、あらためて厚く御礼申し上げます。

誠にありがとうございました。

VUCA時代、考える人であり続けるために。

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クオリティフォーラム2017 企画セッション「理念・ウェイの浸透と展開」にご来場いただいたみなさま

本日はご来場いただきまして誠にありがとうございました。念願の登壇構成で臨みはしましたが、張り切りすぎてかえって空回りしてしまい、時間管理がままならず大変申し訳ございませんでした。

さきほど、slideshareに本日の講演シートと、
総合討論をまとめたシートをアップロードいたしました。

講演シート内容を更新したことに伴い、
既にアップロードしていた旧バージョンは削除いたしました。

総合討論まとめは、
「VUCA時代、考える人であり続けるためにどうすればよいか?」というイシューとし、「目的は、仮説設計精度を高める」という主張を表したシート内容でございます。

ご入用の際は、下記URLにアクセスいただき、ダウンロードしていただきますようお願い申し上げます。
https://www.slideshare.net/YuichiroKato3/presentations

加藤雄一郎

14日後、ついに今年最大の舞台を迎える

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今週はクオリティフォーラムに始まり、
某社WSで終わる激しい1週間でした。
あっという間の1週間でした(◎_◎;)

14日後、
ついに今年最大の舞台を迎えます。
第105回 品質管理シンポジウムです。

品質管理シンポジウムは私にとってあまりにも特別な存在です。人生を変えたといってもまったく大袈裟ではありません。K社との出会い、Z社との出会いが、まさにこのシンポジウムに登壇したことがきっかけなのです。

通算3回目の登壇。
前回の登壇は2010年。7年ぶりです。

初めて登壇したのは、2006年。
当時はまだ30代でした。通常の「講演」としてではなく、オマケのような追加枠での「ミニ講演」でした。そりゃそうです。経営層および上級管理職だけが参加できるこのシンポジウムに、30代の若輩者(しかも、品質管理分野ではまったく実績がない奴)が登壇するわけですから、起用する側にとってリスクしかなかったと思います。よく起用してくださいました。正直なところ、いまでも理由がよくわかりません。

その3年前(2003年まで)の私は、
広告会社に勤務する1マーケターでしかありませんでした。2003年4月に大学人に転身し、突然に専門が「技術経営(MOT: Management of Technology)に急変。自分自身が「MOTって何なの?状態」で、MOTの教員が、実務家向けのMOT教育機関に出向き、延岡先生の講義を受けて勉強するという有り様でした。「へぇー。MOTっておもしろいなー」とワクワクしたのをよく覚えています。てか、MOTの教員になってから、「MOTっておもしろいなー」とか言ってんじゃねーよ!っていう感じですよけほんとそう思います。

それまで広告コンセプトづくりをやっていた私が、突然に「この要素技術をいかに活かすか?」を考える人間に変わりました。もともと電気工学の出身だったとはいえ、そんなの昔の話。当時に学んだことなんて、ほとんと覚えてない辛うじて覚えていたのは、実験レポートで叩き込まれた「物事を考える際の段取りのご作法」くらいです。ただ、これこそが生命線でした。いま振り返りますと、ほんとそう思います。学部3年の後期は、毎週月曜日と木曜日に実験があり、提出前日はほぼ例外なく深夜3~5時くらいまでレポート作成に追われ、

翌朝寝坊したらレポートを受け取ってもらえないので、夜明け前に自宅から親父の車で大学に行って提出してましたっけ。

あー、
しんどかった。。

でも、
あの経験は、
間違いなく、いま活きてます。
実験が週2回ペースだったのは3年後期だけですが、1年生のときから毎週実験してて、結局4年間ずっと実験漬けですから、「実験を経験したことがありますレベル」じゃかくて、体でご作法を覚えたのは至極あたりまえ。体に染み込んだご作法は決して消えることなく、大学人に転身後にさまざまな局面で本領発揮しました。いや、大学に転身する以前の広告会社でも、「よって、このコンセプトなのです」というプレゼンのご作法として顕著に実験作法が表出していたと思います。

あ、、、
なんやこれ、
ぜんぜん違う話になってるやんか!

この15年間の意味を見い出そう見い出そうとしているのかな

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最近、
ふと物思いに耽る時が増えているような気がします。「昔はよかったのに、いまは・・・」とか、そういうのではありません。

むしろ逆です。
満足するとそこで終わるような気がするので、意識的に満足しないようにしていますから、「いま満足です」とは言わないですが、

いま、
不満ないです。
むしろ、ありがたいと思ってます。
だから、「昔はよかったのに」とかそういうのはありません。

なんといえばいいのかな。。
自分でもよくわかってないのですか、
えーと、えーと、、

この15年間が何だったのか
ということを、意味づけたい気持ちが強くなっているということなのではないか。そんな気がします。

この15年間の意味。

だから、
さきほどの投稿を書いてる最中に
途中で系譜を追い始めたのかな。
なんなんですかね。わからないです。

やばい。火のくるまだ(T ^ T)

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今週末、休日返上でなんとかしようとしましたが、後手後手のまま。昨日も今日もわりと捗っていたと思うのですが、それでもこのザマということは、明らかに抱えてる量が多いということですよね。きっと。

明日は某社 社長に初めてお目にかかり、クレデンシャルプレゼンですさきほどようやくシートはできあがりましたが、睡眠不足はアカンてば

今年最大の山場は
とにもかくにも品質管理シンポジウム。
本番まで11日。いよいよ迫ってきました。

明日の上記プレゼンが終わって速やかにシンポジウムの準備に取り掛かることができればいいのですが、

その間に
とてつもなく重要な書類一式の提出と
名古屋でプレゼンがあるんです

たった45分のプレゼンですが、
まだぜんぜんシートができてない。
その翌日にシンポジウム初日を迎えるという、いまにも泣き出しそうな状況です。

まさに火のくるま
この状況、乗り切れるのかな。。

コンタクトつけたままでもいいから、歯を磨き損ねてもいいから、スーツ着たままでもいいから、とにかく床で寝たい

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こりゃコハス不可避です。

ロハスじゃないよ。
コハスだよ。

コハスエビスじゃないよ。
それを言うなら琥珀エビスだよ。

ただいま電車待ち

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二重橋前に23:32着らしいから
なんとか間に合いそうです

いやそれにしても心臓に悪いっす

「こりゃ一生このまんま。もうアカン。諦めた!」と受け入れた2017年11月23日。

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もし私に計画性があるんなら
そもそもこういう人生にはならんわな。

それにしてもだなー
日付が替わる前に間に合ったことは間に合ったけど、

23:58

って、どないやねん!どあほっ!

自分自身に呆れ返る。
っていうか、これだけ生きてていまだにこんなんってことは、もうアカンね。アカンわ

前回の時とは明らかに何かが違う

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前回はあの時ですから。
一ヶ月すら無くて、気持ちの整理をまったくできないまま。なんか夢を見ていたのかな?というくらい、あっという間に終わった束の間の空想でした。

考える時間の長さは十分。

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じゃあ、今回はどうなんだ??というと、

考える時間は三ヶ月ありました。
時間的には十分。

ところが、
考えれば考えるほど、
わからなくなる。

四十にして惑わずか?

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んーー、
そんなのでしょうか?

「機能」は不惑。
が、「機関」はそれほどこだわりがないため、惑うのなんのって。あはは。

極論ですが、
どこに所属するかは、どうでもいいんです。実際にはどこでもいいわけではないですから、たしかに極論ですが。

自分が発揮したい機能は、譲れないんです。どうしてもやりたい。その機能を存分に発揮できる機関であれば、どの機関でもいい。

で?

いまの機関は、
機能を発揮する上で不満なのか?
というと、ぜんぜん不満じゃない。というか、むしろ恵まれてると思ってます。感謝しています。

だから、ワケがわからなくなる。

不満があるほうが
よほど話が早いのに。

ほんとに変わったのだとすれば、それは、もう二度と繰り返したくないから。

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昨日、
「先生が我々の考えを引き出してくれようとしていることがわかる」というようなことを言われ、とても嬉しかった。ほんとに嬉しかったです。

自分でも自分が変わってきていることを感じ始めてます。「完全」とは言えないあたりが痛々しいのですが。汗

バラつきがあるので、以下を言うのはまだ早いのですが、、、


もし、たしかに変わり始めているのだとすれば、それは、、

2014年を中心にした前後を合わせた4年間を、もう二度と繰り返したくない

という、あまりに苦い経験からきているような気がしてなりません。

「学者モード」と「実務家モード」を激しく行き来する醍醐味

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今日は朝から某社向けプレゼンシートを作ってました。
さきほど骨格ができあがりました。昨日までが激しかったのでまるで病み上がりみたいな心身状態ですが、その割にはなかなかの集中力だったかも。あはは。週明けの月曜日、営業とマーケのみなさんと作戦会議がありますので、このシートを使ってミーティングに臨みます。

という感じで
今日はすっかり実務家気分でしたが、

昨日までは論文づくり。学者モード炸裂だったんですよね。にゃはは。

昨日と今日で
一気に反転し、あまりの違いの大きさで久々に実感したのですが、
実務家モードと学者モードは、心の持ちようが全然違いますねー

いやいや、心の持ちようというか、思考回路が違う。なんといいますか、その、、、学者用のCPUボードをバコっと外して、実務家用のCPUボードにスロットをはめ替えるような感じ。体は一つなのですが、別の人にスイッチを切り替えるような感覚です。いやいや、ほんとヘンなんです。この感覚は。

学者モードと実務家モードの関係は、
「演繹と帰納」の話になぞらえますと

学者は、帰納優勢。
事実・事象から導かれた原理・原則をいかに表現するかに腐心します。

一方、実務家モードの時は、その真逆。演繹優勢です。
これまでに蓄積した原理・原則たちの中から、クライアントが置かれた状況に即して取捨選択し、解くべく問題を設定して実際に解きます。

普通は、どちらかです。よね?
学者は学者。実務家は実務家。
実務家は、学者業をやらないし、
学者は、実務をやらない。

一定のサイクルで
実務家を年数もやって、その後に学者というケースは最近増えていると思いますが、

短いサイクルタイムで
学者と実務家を行き来する人って
そりゃま、いるにはいるでしょうけど、非常に少ないんだろうなと思います。

他人が編み出した原理・原則を本で学んで
自分の課題に当てはめるという演繹なら、ごくごく普通ですが、

自ら経験し、
その経験を自らの手で帰納法して原理・原則を引っ張って、
その原理・原則を次の自らの実践で試し、
その結果をもとに直ちに前述の原理・原則に修正をかける。
という繰り返しは、

めちゃめちゃおもしろい\(^ω^)/

原理・原則の仮説を作って自分で試す。
これはまさに実験だ!! 大真面目な実験!
そっかぁ、もしかしたら、この仕事に全く飽きがこないのは、日々是実験だからなのかもしれないですね。


この数日間でおもしろかったのは、、、

今週火曜日に、
上述の某社を初めて訪ねました。
いろいろ実情を伺い、「それならば、こういうアプローチでやってみよう!」というアイディアが浮かびその場で提案してきました。

帰宅後、
学者スイッチを入れて論文づくり。

前日までに7割くらいは出来ていましたが、
考察章でパンチが効いたことを書けてなくて
うーんうーん、と困っていました。

帰宅して、パソコンを開き、作業再開。

再開直後に
「ん!? あー!!今日、某社で提案したアイディアがまさにこの論文の『実務へのインプリケーション』として書くに相応しいじゃんか!」と思い立ち、

思考の豆電球が点灯している間に一気に考察章を書き上げたという次第です。

話はそこで終わらず、
火曜日に、ふと湧いて出てきた思いつきを、
論文に文章として書いたことによって、頭がなお整理され、

今日はその内容は、さっそく利用してプレゼンシートに活かされました。

たった5日間で
帰納と演繹を1往復ですね。
結構な生産性の高さヽ(´▽`)/


これだけパターンがありゃ、「ビジョンが先か?」「ミッションが先か?」という議論は収束するわけないわな。

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【パターン1】

大切な人々の未来像

未来像から見て、いま何が問題か?

その問題に対して、自分に何ができるか?

上記のできる事柄たちをまとめると、要するに自分はどんな役割を担うと言えるか?

ーーーーー

【パターン2】

大切な人々の未来像

未来像から見て、いま何が問題か?

その問題に対して、自分にどのような関わりができそうか?自分の役回りは何か?

具体的に何ができるか?

ーーーーー

【パターン3】

大切な人々の未来像

ほかの誰かではなく
なぜ、ほかならぬ自分がそれを目指すに相応しいと思うのか?
自分にどのような関わりができそうか?自分の役回りは何か?

その特質を持ってして
具体的に何ができるのか?

ーーーーー

【パターン4】

いま、何を懸念しているか?

その懸念をどうにかしようとしたら、
自分は、どんな役割を担えるか?

具体的に何ができるか?

ーーーーー

【パターン5】

これから先、何が懸念されるか?

その懸念をどうにかしようとしたら、
自分は、どんな役割を担えるか?

具体的に何ができるか?

ーーーーー

【パターン6】

これから先、何が懸念されるか?

どのような未来像を目指すべきか?

その実現に
自分はどんな役割を担えるか?

具体的に何ができるか?

ーーーーー

【パターン7】

これから先、何が懸念されるか?

どのような未来像を目指すべきか?

具体的に何ができるか?

上記のできる事柄たちをまとめると、要するに自分はどんな役割を担うと言えるか?

ーーーーー

【パターン8】

自分の特質を踏まえ、
自分が担う役割は何か?

どのような未来像を目指すか?

その実現に向けて、具体的に何ができるか?

ーーーーー

【パターン9】

自分の特質を踏まえ、
自分が担う役割は何か?

いま、何が懸念されるか?

具体的に何ができるか?

ーーーーー

【パターン10】

自分の特質を踏まえ、
自分が担う役割は何か?

このさき、何が懸念されるか?

具体的に何ができるか?

ーーーーー

【パターン11】

自分の特質を踏まえ、
自分が担う役割は何か?

このさき、何が懸念されるか?

どのような未来像を目指すべきか?

具体的に何ができるか?

胸いっぱい

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終わりました。
いまも余韻に浸っています。

お二人とご一緒に
このセッションに臨むことは
私にとって念願でした。

昨年の学会誌・ブランドマネジメント特集後、今日の機会を心待ちにしておりました。お二人ともとにかくお忙しい方なので、ご講演をお願いするときは恐る恐るでした。お二人から即答で快諾頂いたときの嬉しさはいまもその時の感覚が鮮明に残っています。

楽しみすぎて
本番は空回りしてしまい
時間管理がままならず
ご来場いただいたみなさまに心から深くお詫び申し上げます。大変申し訳ございませんでした。

反省点が多く、
喜んでばかりいられないのですが、
でも、しかし、

今日はほんとうに幸せでした。
ご講演いただいたお二人と、このセッションを選んでくださったご来場いただいたみなさまに、あらためて厚く御礼申し上げます。

誠にありがとうございました。

VUCA時代、考える人であり続けるために。

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クオリティフォーラム2017 企画セッション「理念・ウェイの浸透と展開」にご来場いただいたみなさま

本日はご来場いただきまして誠にありがとうございました。念願の登壇構成で臨みはしましたが、張り切りすぎてかえって空回りしてしまい、時間管理がままならず大変申し訳ございませんでした。

さきほど、slideshareに本日の講演シートと、
総合討論をまとめたシートをアップロードいたしました。

講演シート内容を更新したことに伴い、
既にアップロードしていた旧バージョンは削除いたしました。

総合討論まとめは、
「VUCA時代、考える人であり続けるためにどうすればよいか?」というイシューとし、「目的は、仮説設計精度を高める」という主張を表したシート内容でございます。

ご入用の際は、下記URLにアクセスいただき、ダウンロードしていただきますようお願い申し上げます。
https://www.slideshare.net/YuichiroKato3/presentations

加藤雄一郎

「点」で考えない。「線」で考える。

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まさかの6時半起き。
それどころか、夢の中でワークセッションしてるとは。。

事業共創ワークセッションの全体像「展望して、探って、探る」

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最重要着眼点
「点で捉えない。線で捉える。」


第1回:未来課題を展望する
2018年1月16日から18日の中で、ワンデイWS開催

旧:「未来課題の設定」
新:「未来課題の展望」

企業横断型グループワーク形式で向こう5~10年度を見据えた外部環境分析を行い、未来課題をアイデア出しします。その後、時間軸を考慮して、Doニーズが満たされていく過程を、展望としてシナリオ表現します。

【企業横断型グループワーク】

このさき何が起きるか?

・ 解決すべき問題
・ 達成すべき課題

Doニーズリスト化

真っ先にどげんかすべきDoニーズもあれば、
機が熟してから注目すべきDoニーズもあるはず

シナリオ化して展望してみる

ここまでのところで
「Doニーズリスト」と「一例としての展望シナリオ」

【企業ごとのグループワーク】
さてさて、
これらをにらみ、
自分たちに何ができそうか?

【宿題】
あらためて、
「Doニーズリスト」と「一例としての展望シナリオ」に対し、自分たちに何ができそうか?

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第2回:自社の新フロンティアを探る
2018年1月29日から31日の中で、ワンデイWS開催

【宿題の発表】
「自分たちに何ができそうか」を発表

【GaN解説】
分島先生による、次世代半導体講座
藤岡先生による、GaN他律機能の解説

【企業横断型グループワーク】
「Doニーズリスト」と「展望シナリオ」と「我々Doリスト」の再検討

【宿題】
再検討された「Doニーズリスト」と「展望シナリオ」と「我々Doリスト」に基づき、自分たちに何ができそうか?

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第3回:共創可能性を探る
2018年2月28日から3月8日の中で、ワンデイWS開催

【宿題の発表】
「自分たちに何ができそうか」を発表

【企業別グループワーク】
他社のDoを取り入れると
どんな自分たちDoを発揮できそうか?
→ 合作ソリューションを検討する

【中間報告】

【企業横断型グループワーク1】
各社の「自分たちDo」の相互の関連性を考慮してグループ分け。それぞれのグループが合作ソリューションの検討を開始します。

【企業横断型グループワーク2】
事業共創ワークセッション シーズン2をにらみ、今後の技術的な課題、必要な外部資源、シーズン2に参加してほしい業種などを検討する。今後の本格的な新産業創生に備えます。

初速度がすべて。

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初速度で全体が決まる。

今回の本丸は
後半から終盤にかけて。
後半以降に不本意なスピードアップすることだけは避けたい。

導入は、初速度が読める内容がいい。

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