今年5月から
技術移転のプロセスづくりに取り組んでいます。
技術移転とは、大学が保有するシーズを産業界に提供することであり、要は産学連携です。
しばらくは企業案件一色でしたので
珍しく大学内部の仕事です。
2015年10月から産学官連携センターに所属していますが、
私が専念してきたのは「技術の価値化」であり、技術移転に関しては素人同然。技術移転に習熟したコーディネータみなさんからいろいろ教えていただきながら本件に取り組もうとしています。
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取り組み始めて3ヶ月が経過しました。
こりゃおもしろい!ただし、めちゃ骨が折れそう(^ ^)
技術移転と言ってもですね、
「移転する技術は既に在る」という立場を取るのか、
「移転する技術を育てる」という視点も含めて技術移転プロセスを構築するという立場を取るのかによって、話のスケールが全然違います。
スケールは大きい方がおもしろい。
ということで、
技術のアイディアが生まれ、芽を出し、育ち、花を咲かせるまでの「技術の一生」のプロセスを、組織オペレーションの仕組みとして創り上げようということになりつつあります。
技術の一生かあ。
さて、何をどう進めていこうかな。
最終的には、
一連の組織オペレーションを、品質保証体系として表したい。そこから業務分掌→職務分掌へと展開させていきたい。まさに、組織開発ですね。いやいや、よもや自分の足元で組織開発に取り組むことになるとはねー。へへへ(^ ^)
というわけで、品質保証体系→業務分掌→職務分掌という流れになるのでしょうが、いま考え込んでいるのは、初動です。初動。
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産学官連携センターから見て
顧客は誰?
ステークホルダーが多岐にわたるので簡単ではないのですが、
冒頭から話を複雑にすると空転必至なので、まずはシンプルに始めよう。
顧客は、シーズ受け手である産業界。そして、シーズ保有者である大学の研究者。
まず描いてみたいプロセスは、両者が出会い、協働する過程と言えそうですが、
いや、ちと待てよ。
技術を擬人化して、
「技術くん(技術さん)」が生まれ、育ち、運命の人と出会い、結婚し、友達が増えて、子供が生まれ、その子が成長するまでを技術の一生としてカスタマー・ジャーニー風に描いてみるのはどうかな?
・ 生まれる: 新たな研究テーマの登場
・ 育ち: 科研費など競争的研究資金の獲得
・ 運命の人と出会い: テクノフェアなど広報方策による産業界との出会い
・ 結婚し: 産業界への技術移転
・ 友達が増えて: 移転先の企業で関連性の高い他シーズの発見
・ 子供が生まれ: 次なる研究テーマの示唆