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Channel: ひょんなことから国立大学助教授になった加藤雄一郎の奮闘記
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カスタマ・エクスペリエンスという言葉を丁寧に扱いたい

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[原文]
サービス・デザインの目的は、企業と顧客のインタラクションのあらゆる局面において、快適なカスタマ・エクスペリエンス(顧客経験価値、製品やサービスを購入したり使用したりする経験によって得られる感覚的・感情的な付加価値)を提供することにある。

↓↓↓

「カスタマ・エクスペリエンス(顧客経験価値、製品やサービスを購入したり使用したりする経験によって得られる感覚的・感情的な付加価値)」という箇所が異常に気になります。

カスタマ・エクスペリエンスという言葉は大事な言葉だと思うので、もうすこし丁寧に扱った方がいいと思うのです。「ブランド」という言葉が乱用されて、マジックワードとして消えた苦い経験を繰り返したくない。

「カスタマ・エクスペリエンス(顧客経験価値)」 と 「製品やサービスを購入したり使用したりする経験によって得られる感覚的・感情的な付加価値」 は同じなのでしょうか?並記されるものなのかな?

「製品やサービスを購入したり使用したりする経験によって得られる感覚的・感情的な付加価値」 という言い方は、瞬間的な一次感情に過ぎないと思うのです。

今日、重要なのは、文脈価値(顧客と企業が一連のやり取りの結果として生まれる価値)なのに、瞬間的な一次感情だけをもってカスタマ・エクスペリエンスというのは、非常に大きな違和感を覚えます。かつては、「カスタマ・エクスペリエンス(顧客経験価値)」 = 「製品やサービスを購入したり使用したりする経験によって得られる感覚的・感情的な付加価値」 だったと思う。Shumittの経験価値が注目された2000年のことであり、17年も前の話です。

丁寧に扱わないと、
「サービス・デザイン」 と 「UX」 が混同されてしまうのではないでしょうか。
実際、いま取り組んでいる企業案件では、明らかに混同されているフシがありますし。

「カスタマ・エクスペリエンス(サービスの提供側と利用側が一連のやりとり(文脈)を通じて生まれる価値。文脈価値)」と言いたいです。


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