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Channel: ひょんなことから国立大学助教授になった加藤雄一郎の奮闘記
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仕切り直し

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ただいま再構成中です。
最大の変更点は、インターナル・マーケティング(IM)のレビューを
「手続き」ではなく、「項目出し」に留めた点です。
こうしないと、IM3ステップとオコナー3ステップの関係がわけわからなくなってしまう。
別の言い方をすると、「IM各項目を網羅したかたちで事業の価値を高めるステップを示したものがオコナーだ」ということができるようになると思います。これはかなり具合がいいです。

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IMとは、組織的な知識の集約と生成。
ただし、その詳細は、各論者によって異なる。
各論者の主張を網羅した上で項目分けすると、

(1)
「市場を志向したゴールの共有」(Ballantyne,1997; 2003)
「企業ミッションの提示」(Gr?nroos,2000; 2007)、
「明確な事業方針の共有」(高橋,2000)、
「あるべきブランドビジョンの作成」(甲斐莊,2005)、
「明確なビジョンの提示」(小西,2013)
など、事業が目指す姿の設定。

(2)
「自部門の役割理解」(Gr?nroos,2000; 2007)、
「各部門の具体的な役割の相互理解」(甲斐莊,2005)、
など、各部門の相互理解。
「・・・」は、組織内地図と呼ばれており、
効果的な組織学習に重要な役割を果たすと言われている(安藤,・・・)。

(3)
「事業方針に適したノウハウの選定と共有」(Ballantyne,1997; 2003)、
「ブランド価値実現において関連する部門間の情報の共有」(甲斐莊,2005)、
「部門横断的なノウハウの表出化」、
「保有する製品・サービスや技術・ノウハウの理解と集約」(Gr?nroos,2000; 2007)、
「多様性ある能力や知識の共有」(小西,2013)
といった指摘にあるとおり、
情報、ノウハウ、技術など組織内部の知識の集約

(4)
組織内部の知識を集約した後、
IMの成果物は、新たな製品・サービスの創造に重きが置かれる。
一部の論者は、新製品・サービスの創造に留まらず、
「社内システムアイディアの創造」(Gr?nroos,2000; 2007)、「技術の開発」(高橋,2000)
など、価値の創造と提供に関する組織内部のオペレーションに関する新たな知識の生成の重要性を説いている。

ーーー
昨今、脱コモディティ化の重要性が声高に叫ばれており、
この実現に向けて、
未来の顧客の理想状態(コト価値)を実現するための道具としての製品・サービスやサービスを(継続的に/連続的に)提供することによる競争優位の確立や
そのような新製品・サービスの効率的な創造と提供を化膿する組織オペレーションを構築することの重要性が説かれている。

持続性ある脱コモディティ化の実現は、特定少数の要因で競争優位を説明できない状態を作り出すことによることから
上記の「製品・サービスを創造する取組み」と「組織プロセスを強化する取組み」はともに持続的な競争優位を確立するための重要な取組みと言える。

-----------
<以下、あまり>
これらの見解を整理すると、価値の創造は大きく2つに分けられる。
1つが顧客価値を実現するための「製品・サービスを創造する取組み」、
もう1つがその取組みで円滑な組織オペレーションを実現するための「組織プロセスを強化する取組み」である(岩間,1996; 延岡,2006; 榊原・香山,2006)。
今までにない価値創造に向けて組織全体を繋ぎ合わせるべきと指摘するインターナル・マーケティング論者の見解を踏まえると、事業の競争優位を確立する上で両方の取組みが欠かせないことから、本研究としてはこれらを一括して「新たな知識の生成」と称したBallantyne(2003)の考えを支持する。


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